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日本IBM、「IBM Power Systems Virtual Server」を東京リージョンで提供開始

 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は4日、Powerアーキテクチャベースの仮想サーバーを利用できるサービス「IBM Power Systems Virtual Server」を、10月31日から提供開始したと発表した。なお、今回はIBM Cloud 東京リージョンにてサービスを開始しており、今後は大阪リージョンでの提供も予定する。

 IBM Power Systems Virtual Serverは、AIXやIBM i、Linuxを、Power VM上の“LPAR as a Service”として提供するもの。CPU、メモリ、ストレージといった必要なリソースを、必要なときに素早く、かつ動的に調達できるという。

 日本IBMによれば、AIX、IBM iやLinuxがPower Systems Virtual Serverで利用できるようになることにより、既存のオンプレミスに対する災害対策環境、既存のアプリケーションの検証環境を準備するための時間やワークロードの省力化、SAPをはじめとする基幹システムのデータとクラウドネイティブのアプリケーションの連携が可能になるとのこと。

 加えて、セキュリティと信頼性のある既存プライベート環境とクラウド環境のPrivate Infrastructure as a Serviceでの提供や、インフラのモダナイゼーションの一環としてのクラウド化、海外拠点でも同じPower systemsの環境をクラウド上で管理することによるガバナンス強化といった、さまざまな顧客のニーズに対応するとアピールしている。

 さらに、IBM Power Systemsで実行されているSAP HANAおよびNetWeaverのサービスとしても認定されているとのことだ。

 なお東京リージョンでの提供開始は、ダラス(2拠点)、ワシントンDC、フランクフルト(2拠点)、ロンドン(2拠点)、トロント、シドニーに続く10拠点目となる。