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ウォッチガード、中小規模向けUTMアプライアンス「Firebox TSeries」の新モデルを提供

 ウォッチガード・テクノロジー・ジャパン株式会社(以下、ウォッチガード)は8日、テーブルトップのファイアウォール/UTMアプライアンス「Firebox TSeries」の新モデルとして、「Firebox T20」「同 T40」「同 T80」を発表した。ホームオフィスや中小規模オフィス環境向けに提供する。

 Firebox TSeriesは、スモールオフィスや営業拠点、小規模店舗などの環境に適したセキュリティアプライアンス。中小企業だけでなく、多層防御による保護の範囲をリモートワーカーや小規模サイトにまで拡大しようとする中堅企業、大企業での利用にも適しているという。

 また統合型SD-WAN機能を提供しており、ネットワークの容易なレジリエンシーと最適化が可能。組み込み型のゼロタッチSD-WAN機能により、高価なMPLSあるいは4G/LTE接続を不要にし、リモートサイトから中央のデータセンターへのトラフィック送信を回避するとともに、ハイブリッドWANアーキテクチャをサポートする。

 新製品のうちFirebox T20は、ホームオフィス/スモールオフィスでセキュリティ機能を必要とする組織や、マネージドサービスプロバイダに適した製品。スタンドアロンソリューション、または本社による集中管理方式で運用できる。

 ウォッチガードのネットワークセキュリティ機能を1つのライセンスで提供する「Total Security Suite」と併用することにより、ネットワークに対する外部侵入者のブロック、および不正なメール添付ファイル、フィッシング詐欺、ランサムウェア攻撃など、さまざまな攻撃を抑止するためのトラフィック監視を可能にするとのこと。なお、Wi-Fiに対応した「T20-W」も用意されており、IEEE 802.11acのアクセスポイントとして利用可能だ。

 スループットはファイアウォールが最大1.7Gbps、UTMが最大154Mbpsで、VPNは10拠点との接続に対応する。

Firebox T20

 2つ目のFirebox T40は、スモールオフィス、支社、小規模の小売店舗などの分散拠点環境向け。こちらもTotal Security Suiteと併用することで、ランサムウェア対策やAIを活用した脅威対策など、さまざまなセキュリティ機能を利用できるほか、IEEE 802.11ac無線LANを利用可能なWi-Fi対応モデルも用意されている。

 スループットはファイアウォールが最大3.4Gbps、UTMが最大300Mbpsで、VPNは30拠点との接続に対応する。

Firebox T40

 3モデル中最上位のFirebox T80は、多様な中堅規模オフィス環境に適した製品。Total Security Suiteをフルサポートしており、クラウドサンドボックス、AIを活用したアンチマルウェア、脅威の相関分析、DNSフィルタリングといった高度なセキュリティサービスにより各拠点を保護するという。

 拡張モジュールオプションも利用可能で、カスタムポート構成によりアプライアンスからダイレクトで光ファイバー接続を行える。また、2つのPoE+給電対応ポートも備えているとのこと。

 スループットはファイアウォールが最大4.7Gbps、UTMが最大631Mbpsで、VPNは60拠点との接続に対応する。

Firebox T80