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日立とPTCが協業、製造業におけるバリューチェーンをつなぎ全体最適化を支援するソリューションを提供へ

 株式会社日立製作所(以下、日立)とPTCジャパン株式会社(以下、PTC)は20日、製造業における製品の企画・設計から調達、生産、保守サービスまでのバリューチェーンをシームレスにつなぎ、全体最適化を実現するソリューションの提供に向けて協業すると発表した。

 この協業では、製造を中心としたサプライチェーン領域で幅広いLumadaソリューションを提供する日立と、製造業のエンジニアリングチェーン領域でコンサルティングの経験・知見を持ち、さまざまな製品を保有するPTCの技術・リソースを組み合わせ、製造業の企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援していく考えだ。

 具体的には、バリューチェーン全体における製品トレーサビリティの確立を目指すとのことで、PTCのPLMソフトウェア「Windchill」、IoTプラットフォーム「ThingWorx」と、日立の製造実行システム、IoTコンパス、サプライチェーン最適化サービスなどを活用。エンジニアリングチェーンとサプライチェーンのデータをシームレスにつなぎ、バリューチェーン全体にわたる製品トレーサビリティを確立する。これにより、製品不具合発生の際における対策や影響範囲を、迅速かつ正確に特定可能になるという。

 また収集したデータを基に、日立のHitachi AI TechnologyなどのAI技術やビッグデータ解析技術を活用し、バリューチェーン全体のデジタルツイン化と高度な分析を行う。これによって、エビデンスベースでの製造プロセスの変革による生産性向上や、製品改良による品質向上を実現するとした。

 一方、TCのAR開発用ライブラリ「Vuforia」を活用し、リモートでの現場の製造プロセスの改善や保守業務の効率化、エンジニア教育を実施することで、いわゆるウィズコロナ/アフターコロナ時代におけるリモートワーク拡大に貢献するとのこと。

 なお協業の第1弾としては、国内の製造業を対象に共同で事業展開を行っていく。現在、大手工作機械メーカーであるオークマ株式会社のDX実現に向けて、日立のサプライチェーン領域とPTCのエンジニアリングチェーン領域を組み合わせ、モノづくりノウハウのデジタル化に関する共同提案に取り組んでいるとのことだ。

日立・PTCの協業のコンセプト