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NTTデータが「AI開発プロセス」策定、AIシステム開発における共通的な工程を体系化
2020年6月30日 17:09
株式会社NTTデータは30日、AIが組み込まれたシステム(以下、AIシステム)開発における共通的な工程を体系化した「AI開発プロセス」を策定し、7月より、同社が行うすべてのAI案件への試行適用を開始すると発表した。これにより、顧客が安心して利用できるシステムの提供を実現します。
この「AI開発プロセス」は、AIシステムの開発において必要となる役割、タスク、成果物を体系的に整理し、標準的な開発手順およびプロジェクト管理手順として定義したもの。NTTデータAI&IoT事業部を中心に、全社における300以上のユースケースをもとに策定された。
AIシステムの総合的な品質保証を念頭におき、社会的に求められる倫理、コンプライアンス上のチェック観点や、AIシステム開発において重要となる、データの事前加工や品質管理に関するノウハウが組み込まれているという。
具体的には、AIモデルや学習用データセットの構成管理、品質管理など、AI固有の管理観点が盛り込むことで、プロジェクトにおける問題の発生を防止し、より信頼のおけるAIシステムの開発に対応。またAIシステム開発において特に重要となるデータの取り扱いに着目。データ加工や統合に携わる専門家の知見を盛り込み、データ整理、前処理、AIモデル構築といった一連のプロセスを円滑に実施できるとしている。
NTTデータによれば、このプロセスを適用することで、性能、拡張性、セキュリティ、プライバシーなど総合的な観点から、顧客が安心して利用できるAIシステムを実現するとのことで、まずは日本国内におけるAI案件を対象と試行適用を開始。有効性が確認された後、グローバルでの展開も視野に検討を進めるとのこと。
また、同プロセスの策定を主導するAI CoE(Center of Excellence)の活動を通して、2022年度末までにAIシステムの開発体制を3000人規模に増強し、NTTデータにおけるAI案件の推進力を強化するとしている。