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CAC、製造現場データをクラウドで見える化する「CAC Smart Factory可視化サービス」

 株式会社シーエーシー(以下、CAC)は29日、製造業向けにIoT活用とスマートファクトリー化の推進を支援するサービスとして、工場など製造現場のデータを見える化し、生産効率向上と品質向上に貢献する「CAC Smart Factory可視化サービス」の提供を開始した。

 CAC Smart Factory可視化サービスは、工場など製造現場の機器の制御装置(Programmable Logic Controller、以下PLC)から収集したデータを、HMSインダストリアルネットワークスのIoTゲートウェイ「Ewon Flexy」によりクラウド上に送信・蓄積し、データをグラフで可視化することで、ユーザーが現場機器の稼働状況や生産状況をウェブブラウザーからリアルタイムに確認できるサービス。可視化した現場データは今、後のデータ解析や予防保全にも活用できる。

CAC Smart Factory可視化サービスのイメージ

 取得したデータにしきい値を設定することで、異常発生時には瞬時に現場管理者へ通知が可能。製造現場での機器トラブルの際は、遠隔地からPLCにアクセスしてトラブルの原因を特定してからメンテナンス作業やトラブルシューティングを行うことができ、保守作業の効率を向上させられる。また、非常時やテレワーク時など、現場に人が立ち会えない際でも、トラブルの原因によっては遠隔からの操作のみで問題を解決することが可能になる。

 サービスはクラウド活用によりスモールスタートが可能。導入効果を手軽に実感したい企業向けにトライアルプランも用意される。

 トライアルプランの価格は2カ月20万円(税別)で、Ewon Flexy 1台と、3G通信サービス(通信料込み)を提供。サービス基盤としてAmazon Web Services(AWS)を使用する。

 CACでは今後、製造現場設備の各種センサーから取得したデータの可視化に加えて、遠隔からの機器監視や機械学習による要因分析、異常検知、予兆保全のサービスも提供するとともに、カメラ画像を用いた外観検査や作業員の動作分析など、製造企業のIoT活用とスマートファクトリー化に必要なサービスを提供していくとしている。