NTT Com、文書をアップロードするだけで利用開始できるAI回答検索サービス「COTOHA Search Assist」を提供

　NTTコミュニケーションズ株式会社（以下、NTT Com）は29日、社内における情報の検索や、社外の顧客からの質問への回答をAIが行うサービス「COTOHA Search Assist」を6月30日から提供すると発表した。

　COTOHA Search Assistは、NTTグループのAI関連技術「corevo」の機械読解技術を活用し、業務マニュアルなどのドキュメントをアップロードすることで、AIが書かれている内容を読解して取り込み、利用者からの自然文での質問に対してアップロードされたドキュメントの全文をファイル横断で検索し、質問の意図に合致した答えを提示するサービス。

　NTT研究所が開発した、章立て・見出しなど文章の構成を把握できる機械読解技術を活用することで、質問文についても、質問に回答するために取り込んでいるドキュメントについても、その内容を理解することが可能。たとえば、「異動した後に必要な手続きは？」と質問すると、社内システムの設定マニュアルや、名刺の発注に関する文書など、複数のドキュメントの中から該当する章を探し出し、手続きが記載されている箇所を提示すできる。

　サービスでは、文章の中から回答を探し出すモデルを学習させたエンジンを用いており、既存のドキュメントをアップロードするだけで利用が可能。FAQ形式のドキュメントを用意する必要がなく、FAQではカバーできないような頻度の低い質問にも対応できる。

　質問された内容と提示した結果の記録、結果に対する質問者の評価は蓄積され、AIが自動で学習する。このため、使えば使うほど検索精度が自動的に向上し、質問に対してより的確な回答を提示できるようになる。

　COTOHA Search Assistの料金は、初期費用が無料、月額料金が50万円（税別）。利用ID数は100IDまで、ドキュメント容量は5GBまで（ファイル数は500まで）。NTT Comでは今後、対応するファイル形式の追加（PDF形式）や、プランの追加（対象ID数、ドキュメント容量、ドキュメント数の拡大）を予定する。