ニュース

ミラクル・リナックス、MIRACLE ZBXの仮想アプライアンス版「Virtual Appliance V2.0」

 ミラクル・リナックス株式会社は12日、エンタープライズ向けの統合システム監視製品群「MIRACLE ZBXシリーズ」のラインアップに、VMware環境に特化したシステム監視用仮想アプライアンス「MIRACLE ZBX Virtual Appliance V2.0」を追加すると発表した。同日より販売開始する。

 ミラクル・リナックスでは、オープンソースの監視ソフトであるZabbix 2.0をベースに、同社が独自の拡張を加えたMIRACLE ZBXシリーズを提供しており、その中で、大規模システム向け監視ソフト「MIRACLE ZBX Enterprise Pack V2.0」をラインアップしている。

 今回提供されるMIRACLE ZBX Virtual Appliance V2.0は、このMIRACLE ZBX Enterprise Pack V2.0を、VMware環境向けに仮想アプライアンス化した製品。仮想マシンとVMware環境のゲストOS、Zabbix、MySQL、Webサーバーが最適化された状態であらかじめ構成されているため、VMware ESXiにインポートするだけで、監視サーバーの構築が完了する。

 煩雑な監視サーバー構築作業も不要で、稼働中のシステムにおいても、監視要件の変更や監視対象の増加に対して、仮想マシンのスケールアップで対応できるとのこと。また、ベースとなるMIRACLE ZBX Enterprise Pack V2.0では、MySQL 5.5を採用し、データベースパーティショニング機能も実装されていることから、VMware環境でもMySQLのI/Oボトルネックを軽減し、Zabbixサーバーの安定稼働を実現するとしている。

 動作環境は、VMware ESXi 4.1/5.0/5.1。価格は15万7500円で、サポートが必要な場合は、サポートスタンダード、あるいはサポートライトを別途契約することになる。

石井 一志