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Cohesity、自社ストレージの統合管理を行えるモバイルアプリ「Helios Mobile App」

 データのバックアップや二次利用のためのセカンドストレージ製品などを販売するCohesity Japan株式会社は5月15日、モバイルアプリ「Cohesity Helios Mobile App」を発表した。さまざまな拠点のCohesity製品を統合管理するSaaSサービス「Cohesity Helios」のモバイルクライアントだ。iOS版とAndroid版があり、Apple App StoreやGoogle Playから入手できる。

 米Cohesityから4月15日に発表発表されており、その日本での発表となる。モバイルアプリ自体は2月ごろより公開され、同社では「すでに高い評価を受けている」という。

 Cohesity Helios Mobile Appでは、Cohesity Heliosのダッシュボードで見られるような情報を、出先でもスマートフォンから確認できる。例えばCohesityの各クラスターのヘルス状況や、パフォーマンス状況、アラート通知などを見られる。

Cohesity Helios Mobile App

各地のCohesityクラスターを一元管理するCohesity Helios

 Cohesity Japanがオンラインで開催したプレスブリーフィングでは、同社システムエンジニアの方焕杰氏が、Cohesity HeliosとCohesity Helios Mobile Appについて解説した。

 まずHeliosの背景となる課題として方氏は、データが拠点ごとにサイロ化していることにより、管理が複雑化し再利用が難しくなっていることを挙げた。

 こうした状況に対し、各拠点で動くCohesity製品およびその上のデータを一元管理するシングルプラットフォーム「Cohesity DataPlatform」と、そのSaaS上の管理コンソール「Cohesity Helios」をCohesityは提供している。

 Heriosの特徴として方氏は、オンプレミス、クラウド、エッジにかかわらずCohesityを単一のダッシュボードで制御できる「マルチクラスター管理」、ジョブとワークロードを自動化し容量の予測分析などをする「SmartAssist」、メタデータを収集して機械学習で分析する「Machine Learning Engine」の3つを挙げた。

Cohesity Japan システムエンジニア 方焕杰氏
Cohesity Herios
Heliosのダッシュボード(デモより)
Heliosから各クラスターのダッシュボードも確認できる(デモより)

 例えば容量予測では、機械学習を用いて、ストレージの使用率や増幅率などから将来のストレージ容量を予測し、その値が閾値を超えたときにアラート通知する。

 アラート通知としてはほかに、構成がベストプラクティスに違反することを検知した場合や、ソフトウェアの問題あるバージョンなどブラックリストによる検知、HDD障害などのハードウェアヘルスチェックの通知などがある。

 そのほか方氏はHeliosの機能として、クラスターを横断して瞬時に検索できる機能なども紹介した。

容量予測分析とアラート
インフラインストラクチャヘルスとアラート
クラスターを横断した検索機能

Heliosの情報をどこからでも確認できるCohesity Helios Mobile App

 今回発表されたCohesity Helios Mobile Appも、そうしたアラート通知などをどこからでも確認できるものだ。

 これにより、IT管理者にCohesityクラスターを管理する簡単な方法を提供し、ヘルス状況とパフォーマンスを監視して異常に関するアラートを取得できるようになり、攻撃を撃退または軽減するための、可視性と早期検出を提供する、と方氏は説明した。

 例えば、ランサムウェアの可能性を検知したアラート通知なども、スマートフォンですばやく受けることができる。それをもとにIT管理者が対応を開始し、HeliosからCohesityの機能を使って最適なバックアップデータからリストアを実行できるという。

ヘルス状況の表示
パフォーマンス状況の表示
アラート通知
アラート通知からすばやくランサムウェアに対応する例
Cohesity Helios Mobile Appのヘルス状況表示(デモより)
パフォーマンス状況表示の容量表示(デモより)
クラスター一覧。容量状況も表示されている(デモより)
個別のクラスターのパフォーマンス表示(デモより)
アラート表示(デモより)
クラスター一覧。アラート件数も表示されている(デモより)
個別のアラートの一覧表示(デモより)