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Cohesity、自社ストレージの統合管理を行えるモバイルアプリ「Helios Mobile App」
2020年5月15日 11:00
データのバックアップや二次利用のためのセカンドストレージ製品などを販売するCohesity Japan株式会社は5月15日、モバイルアプリ「Cohesity Helios Mobile App」を発表した。さまざまな拠点のCohesity製品を統合管理するSaaSサービス「Cohesity Helios」のモバイルクライアントだ。iOS版とAndroid版があり、Apple App StoreやGoogle Playから入手できる。
米Cohesityから4月15日に発表発表されており、その日本での発表となる。モバイルアプリ自体は2月ごろより公開され、同社では「すでに高い評価を受けている」という。
Cohesity Helios Mobile Appでは、Cohesity Heliosのダッシュボードで見られるような情報を、出先でもスマートフォンから確認できる。例えばCohesityの各クラスターのヘルス状況や、パフォーマンス状況、アラート通知などを見られる。
各地のCohesityクラスターを一元管理するCohesity Helios
Cohesity Japanがオンラインで開催したプレスブリーフィングでは、同社システムエンジニアの方焕杰氏が、Cohesity HeliosとCohesity Helios Mobile Appについて解説した。
まずHeliosの背景となる課題として方氏は、データが拠点ごとにサイロ化していることにより、管理が複雑化し再利用が難しくなっていることを挙げた。
こうした状況に対し、各拠点で動くCohesity製品およびその上のデータを一元管理するシングルプラットフォーム「Cohesity DataPlatform」と、そのSaaS上の管理コンソール「Cohesity Helios」をCohesityは提供している。
Heriosの特徴として方氏は、オンプレミス、クラウド、エッジにかかわらずCohesityを単一のダッシュボードで制御できる「マルチクラスター管理」、ジョブとワークロードを自動化し容量の予測分析などをする「SmartAssist」、メタデータを収集して機械学習で分析する「Machine Learning Engine」の3つを挙げた。
例えば容量予測では、機械学習を用いて、ストレージの使用率や増幅率などから将来のストレージ容量を予測し、その値が閾値を超えたときにアラート通知する。
アラート通知としてはほかに、構成がベストプラクティスに違反することを検知した場合や、ソフトウェアの問題あるバージョンなどブラックリストによる検知、HDD障害などのハードウェアヘルスチェックの通知などがある。
そのほか方氏はHeliosの機能として、クラスターを横断して瞬時に検索できる機能なども紹介した。
Heliosの情報をどこからでも確認できるCohesity Helios Mobile App
今回発表されたCohesity Helios Mobile Appも、そうしたアラート通知などをどこからでも確認できるものだ。
これにより、IT管理者にCohesityクラスターを管理する簡単な方法を提供し、ヘルス状況とパフォーマンスを監視して異常に関するアラートを取得できるようになり、攻撃を撃退または軽減するための、可視性と早期検出を提供する、と方氏は説明した。
例えば、ランサムウェアの可能性を検知したアラート通知なども、スマートフォンですばやく受けることができる。それをもとにIT管理者が対応を開始し、HeliosからCohesityの機能を使って最適なバックアップデータからリストアを実行できるという。