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ISID、「技術文書活用」「図面識別」「AIモデル開発自動化」の3種類のAI製品を5月提供

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は23日、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援するAI製品として、技術文書活用をAIが支援する「TexAIntelligence」、図面の記載内容の識別・チェックをAIで効率化する「DiCA」、AIモデルの開発・運用を自動化する「OpTApf」の3種類を開発し、5月より提供を開始すると発表した。

 新製品は、いずれもISIDが顧客企業とともに推進してきたAIプロジェクトの知見および技術ノウハウを生かし、独自に開発したもの。また、製品化に際しては、顧客企業の多様なニーズに対して迅速かつ柔軟にAI機能を提供するため、日本マイクロソフト株式会社の協力をエて、Microsoft Azureの利用を前提に開発している。

 TexAIntelligenceは、社内に蓄積された大量の技術文書を、AIが学習して蓄積し、文書の分類・要約・検索など、従来エキスパートが時間をかけて行っていた作業をAIが高速・正確に行うことで、より高度な分析を可能とする。月額利用料は70万円から(クラウド環境利用料は含まず)。

 DiCAは、紙図面上に記載された各種数値・文字列や特殊記号をAIが識別してデータ化し、設計出図情報の最終確認、製造要件の確認や紙図面の電子化など、人手で行っていた作業を削減する。月額利用料は50万円から。

 OpTApfは、機械学習サービスの「Azure Machine Learning」を用いて、数千種類のAIモデルを3ステップで開発する仕組みを提供する。AIの開発・運用を一体で行うML Opsを採用し、AIの専門知識がなくても、高精度なAIモデルの構築・運用を可能とする。月額利用料は40万円から(クラウド環境利用料は含まず)。

 ISIDでは、3製品合わせて3年間で100社以上への導入を目指す。また、日本マイクロソフトとのさらなる協業も推進し、3製品の機能拡充とともに新たな領域におけるAI製品の開発にも取り組むとしている。