ニュース

ISID、AIモデル開発・運用自動化製品「OpTApf」を強化 機器異常検知・需要予測領域でAIの継続的な業務適用を支援

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は17日、AIモデル開発・運用自動化ソリューション「OpTApf(オプタピーエフ)」の新版として、「同 V2.0」を提供開始すると発表した。

 OpTApfは、Microsoft Azureのサービスの一つである「Azure Machine Learning」を用いて、AIの専門知識がなくても、数千種類の高精度なAIモデルを容易に開発できるソリューション。また、AI・機械学習の開発・運用を一体で行う最新手法「ML Ops」を採用しており、IT運用の専門知識がなくても、AIモデルの利用者自身がAIモデルを運用できるという。

 今回の新版では、正常データを基に異常検知を行う「教師なし時系列異常検知」機能を新たに搭載した。機器データを基にした異常検知をAIモデルで実現したい場合、学習データには異常/正常の分類をするための「教師ラベル」が必要となるが、異常の発生率が非常に低いケース(超不均衡データ)ではNGデータを見つけ出すこと自体が困難である。

 これに対して「教師なし時系列異常検知」では、時系列データのうち、正常と判断されるデータ分布を自動的に見つけ出して学習するため、ユーザーは明示的に異常/正常のラベルを付与することなく、複数の時系列データをアップロードするだけで異常検知を行えるようになったとのこと。

 また、AIモデルが予測を間違えたデータの傾向などを可視化し、インタラクティブに探索可能にする「モデル評価の深堀り」機能も搭載した。予測を外した原因の考察と、継続的なモデル改善をより容易にし、ユーザーによるAIモデルの継続的評価を支援する。