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味の素、新会社の基幹システムとしてSAP S/4HANAを採用 既存ERPに存在するアドオンを大幅に削減

 SAPジャパン株式会社は9日、味の素株式会社がSAP S/4HANAを採用したと発表した。同社では、2019年4月1日に設立された新会社「味の素食品株式会社」の立ち上げに伴う基幹システムとしてSAP S/4HANAを導入し、2019年4月より本稼働を開始しているという。

 味の素ではグループ経営基盤強化の一環として、2018年より基幹システムの再構築を行っているが、今回は味の素食品の基幹システムにSAP S/4HANAを選定し、導入している。

 システム開発は、「グループ共通の商品軸および得意先軸での事業管理と財管一致」「個別システム・業務を極小化した上でグループ共通システムを構築」といった方針で進められ、既存ERPに存在するアドオンを大幅に削減。約12カ月間でプロジェクトを完了し、2019年4月より本格稼働を開始した。

 なおシステム構築は、主要ベンダーとしてNRIシステムテクノが野村総合研究所(NRI)と協力して担当している。

 今後は、今回、味の素食品向けに導入されたSAP S/4HANAのテンプレートをベースに、味の素単体に対して2021年度で導入することが予定されているとのことだ。