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ソラシドエアがSlackを全社で採用、航空業界では国内初
2020年4月6日 11:42
Slack Japan株式会社は6日、株式会社ソラシドエアが、ビジネスチャット「Slack」を800名強の全社員を対象として導入開始したと発表した。なお、国内エアラインでは業界初の導入になるという。
ソラシドエアでは、組織的な業務効率の改善と運航品質、サービス品質の向上に向けた取り組みの一環として、新たなコミュニケーションツールの導入を検討。「オープンマインドを可能にする設計」「拡張性」「なじみやすさ」といった点を重視し、Slackの採用を決めた。
同社では従来、本社(宮崎)、オペレーションセンター(東京)、就航地の支店との間ではメールを利用してやり取りを行っていたが、これをSlackに切り替えることで、迅速かつオープンなコミュニケーションを実現。社内の意思決定の加速を図るという。
また、社員間の運航・サービスにかかわる連絡・共有などの連携を強化する。Slackはチャンネルごとに情報が整理され、検索しやすいほか、過去の投稿をすべて検索できるので、問い合わせ対応の履歴や意思決定の経緯を、ナレッジとしてSlack上に蓄積可能になった。さらにほかの業務ツールとの連携も行えるため、Slack上からアプリを切り替えずに、優先度の高い業務に集中できるとしている。
加えて、地上から上空まで、さまざまな場所やシフトで働く運航乗務員・客室乗務員・整備士・空港旅客係員といった現場社員と管理部門の情報を、Slackに一元化。これにより、必要な情報に迅速にたどりつける体制を確立し、部門間を超えた情報共有の場を提供するとのこと。
なお同社では、部分的なSlack導入を2019年度から進めていたとのことで、2019年9月に宮崎で開催され、プラチナスポンサーも務めた「2019 ISA ワールドサーフィンゲームス」では、営業部門を中心とした共有チャネル「サーフィンプロジェクト運営事務局」を立ち上げた。
このチャネルには若手・中堅社員が参加し、キャンペーンやパッケージプランの企画立案から、ビーチクリーン活動の実施、当日のブース出展の企画実行まで、各部門を巻き込み組織を超えたコミュニケーションを実現したとのことだ。
さらには、Slackとアプリ連携させ、Web会議ソリューションを活用することで、これまでの出張や会議の回数を適正規模に抑え、時間効率・費用効率の向上につなげられるようにするとした。
現在、ソラシドエアにおけるSlack導入は、同社の業務改革室により推進されており、各部署への段階的な展開を加速。全社員に対して利用の定着をサポートする体制を整えている。