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キヤノンMJがUiPathを採用、約100業務でRPAによる効率化を実現

 UiPath株式会社は3日、キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)がUiPathを採用したと発表した。キヤノンMJは2019年度の1年間で、およそ100の業務プロセスにUiPathを導入している。

 キヤノンMJでは、ソリューション指向のビジネスが拡大していく過程で、取り扱う商品や販売チャネルが急増し、業務の複雑化という問題が顕在化。全社レベルでの業務見直しと生産性向上が経営課題になっていたという。

 そうした中で同社は、RPAによる自動化に着目。統合管理製品「UiPath Orchestrator」による管理性の高さや、「UiPath Studio」による優れた開発生産性、「UiPathアカデミー」をはじめとする自己学習用コンテンツなど、充実したサポートが提供されていることを評価し、UiPathを採用した。

 2016年より部門が中心となってRPAの利用を開始し、これを全社で展開していくため、2018年3月に専任チームを立ち上げた。現在も、マーケティング推進本部に設置されたBPM(ビジネスプロセスマネジメント)推進部が、RPAのセンターオブエクセレンス(CoE)として導入・運用の全社ルールを策定し、RPA化すべき業務を選定するとともに、業務部門に対する実際のRPA導入・運用サポートを行っているとのことだ。

 なおキヤノンMJグループでは、が2019年度までに100件以上の業務でRPAを導入しており、現在も、常に10案件ほどのRPAプロジェクトを進行しているとのこと。2019年度に業務効率化効果が高かったプロジェクトとしては、「保守契約決裁」と「サービスパートナー向けレポート」を挙げている。

 同社は今後、定型業務へのUiPathの適用をさらに進めるとともに、AIによる画像認識とUiPathの連携による自動化など、RPAとAIを組み合わせた自動化なども推進する予定。さらに、自社導入で培ってきたノウハウを生かして、キヤノンMJグループ各社のUiPathライセンス販売、ビジネスプロセスアウトソーシング、コンサルティングを推進するとしている。