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別府市、「UiPath」を利用したRPA実証実験・試行に関する報告書を公開

 UiPath株式会社は19日、大分県別府市が、RPAソフトウェア「UiPath」を利用したRPA実証実験・試行に関する報告書を公開したと発表した。

 別府市では2019年5月にUiPathを本格導入しているが、それに先だって2018年に実施されたRPAの実証実験では、職員が行う作業時間の85.2%、年間1078時間の削減効果が試算されたという。

 今回公開された「大分県別府市において平成30年度に実施したRPAの試行結果報告書」は、別府市におけるRPAの検討開始時点から、試行を終了し、本格稼働を行うための運用方法の検討まで、一連の取り組みをまとめたもの。RPAへ取り組んだ経緯や、実証実験の手順・結果・評価、RPA製品の評価などの報告を行っている。

 また、RPA試行における対象業務一覧、RPA導入前後の業務フローおよび効果試算資料、RPA適用対象業務を選定する際に用いた業務調査票の様式といった別添資料が含まれており、ほかの自治体がRPA導入に関する検討を行う際に参考になる内容が盛り込まれているとのこと。

 なおRPA製品の評価においては、職員によるシナリオ作成が容易、かつ導入事例の多い2種類のRPA製品を用いた試行・評価を実施しており、別府市が想定する利用方法の観点からは、UiPathの優位性が認められたとした。

 具体的には、オブジェクト認識に優れている点、データスクレイピング機能により、表やWebサイトのデータ一覧から、対象となる情報を容易に取得できた点、ユーザーが多く、シナリオ作成時の疑問解決に役立つ情報をインターネット上のコミュニティなどで発見できた点などを、そのメリットとして挙げている。