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KDDI、セルラーLPWAでLPガス事業者のDXを支援する「KDDI ガスプラットフォームサービス」

サービス構成図

 KDDI株式会社は30日、IoT向け通信技術であるセルラーLPWA(LTE-M)を活用し、LPガス事業者のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するサービス「KDDI ガスプラットフォームサービス」を、4月1日から提供開始すると発表した。サービスはすでに、三愛石油株式会社での採用が決まっており、5月より順次導入される予定。

 「KDDI ガスプラットフォームサービス」は、LTE-M技術を活用し、ガスの遠隔自動検針による検針機能を提供するサービス。NCU(Network Control Unit:セルラーLPWAの通信端末)を利用した遠隔自動検針により、日次単位でガスの検針データを取得できるという。

 さらに、NCU、ガスメーターからのアラームを認定保安機関にて24時間365日で監視する集中監視機能、NCUの設置を簡易にする管理サーバーなどを提供する施工管理機能、日々のガス残量を予測し、ガス切れとなる日付を算出するガス残量予測機能を提供する。

 ガス残量予測機能では、配送対象とする残量のしきい値を設定することで、配送予定日の算出も可能なほか、配送にあたっては、配送先を効率的に回るためのルートを算出する配送ルート最適化機能も利用できる。

 また、LPガス契約者(以下、需要家)との新たな接点を創出する「ガスポータル」を備えている点も特長。このガスポータルでは、自社の需要家の管理を行えるほか、需要家に対して、請求情報をはじめ、自社のサービス情報などを+メッセージやSMSを用いて配信する機能を提供でき、需要家との新たな接点(タッチポイント)を構築可能とした。

 一方で需要家は、ガスポータルからガス料金の支払方法の変更を行え、需要家の支払方法の選択肢を拡大するとしている。

ガスポータル機能

 なお、これらのサービスの開発には、KDDIの推進するアジャイル型開発手法を用いており、必要な機能を今後順次拡充していくことが可能なため、今後もLPガス事業者のさまざまなニーズに対応できるとのことだ。