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KDDI、セルラーLPWA通信サービスに対応した小型通信モジュール「KYW01」

 KDDI株式会社は29日、LTE-M(Cat.M1)に対応した小型LTE-M通信モジュール「KYW01」を提供開始すると発表した。セルラーLPWA通信サービス「KDDI IoT通信サービス LPWA(LTE-M)」と、デバイス・通信モジュールを遠隔で管理可能な「KDDI IoTクラウド デバイス管理」を利用できるという。

 KYW01は、通信モジュールの簡素化と独自のセラミック基板技術により、一定の耐久度を保ちながらも、1円玉大(約20×20×3.7mm)の超小型サイズを実現したLTE-M通信モジュール。

 同モジュールが利用する通信方式のLTE-M(Cat.M1)は、携帯電話網を活用し、省電力かつ広域なエリアカバレッジを特長とする、3GPPリリース13に基づくLTE標準規格。低消費電力技術のeDRX(extended Discontinuous Reception)とPSM(Power Saving Mode)、広域なエリアカバレッジを可能とするカバレッジ拡張技術(Coverage Enhancement)が特徴で、KYW01もこれらの技術に対応する。

 このため、単三電池2本分の電源で10年以上の駆動が可能なほか、LTEの通信エリアに加えて、山間部や建物の奥などのエリアでも通信を行えるとした。

 KDDIによれば、こうした電池による長時間駆動と小型化により、ガス、水道などのスマートメーター、物流やウェアラブルなど、多種多様な分野でのIoT活用が見込まれるという。また携帯電話網の利用により安定した通信が期待でき、対応端末があればユーザー企業がゲートウェイ機器を設置する必要もないとのこと。

 管理面では、KDDI IoTクラウド デバイス管理に対応し、モジュールのファームウェア更新や状態監視、省電力機能の設定などの作業を遠隔で実施できるとしている。