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新潟交通と日本ユニシス、新潟市でMaaSの実証実験 1日乗車券やクーポンなどを提供し効果検証

 新潟交通株式会社と日本ユニシス株式会社は18日、新潟市においてMaaS(Mobility as a Service)の実証実験を3月1日から、オンデマンドバスの実証実験を3月2日からそれぞれ実施すると発表した。

 今回の実証実験は、地域事業者の協力を得ながら、複数の移動手段や、移動目的と移動手段を統合的に利用者に提供し、その利便性を高めることで、地域内の移動総量を増やすことや、公共交通利用への行動変容を促すことに対する効果の検証が目的。これにより、新潟市中心部のさらなる活性化施策の立案に役立てるという。

 このうちMaaSの実証実験では、新潟市住民向けMaaSアプリ「りゅーとなび」を利用し、新潟交通路線バスが乗り放題の1日乗車券を発売。この付帯サービスとして、レンタサイクルやオンデマンドバスの乗り放題、市内商業施設などで利用できるクーポンを提供するという。期間は3月1日~31日。なお企画乗車券は、「市内全域」を対象としたもの(おとな1000円)と、「均一フリー乗車エリア」を対象としたもの(おとな500円)を発売する。

 一方のオンデマンドバスは、従来の定時定路線も運行する「しも町」エリアにおいて、デマンドによる区域運行の運行形態を試験運用するもの。地域住民におけるデマンド交通の受容性を測定し、デマンド交通運行時の課題を取得することで、住民向けに利便性の高い移動サービスの提供を目指す。期間は3月2日~31日(土日祝日を除く)で、運賃は210円(企画乗車券購入者は無料)。Webまたは電話で予約して利用できる。

 なお今回の実証実験では、新潟交通が1日乗車券およびクーポンを企画、レンタサイクルや市内商業施設などとの折衝、新潟市住民へのプロモーション、オンデマンドバスの運行と関係機関との折衝を担当。日本ユニシスは「りゅーとなび」の開発・運用に加えて、オンデマンドバスの企画を行うとした。