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UiPath、RPA製品導入の戦略立案から開発・保守運用までを支援するメソドロジーを無料公開

UiPath導入の標準フレームや方法論をパッケージ化

 UiPath株式会社は17日、自社のRPAソフトウェア「UiPath」導入の標準フレーム・方法論をまとめた「UiPathメソドロジー」を無料公開したと発表した。

 UiPathメソドロジーは、UiPathの導入をスムーズに実現できるよう、顧客への導入支援やサポートで培ったノウハウをもとに、UiPath導入の標準フレーム・方法論をパッケージ化したもの。RPAプロジェクトの段階や状況によって必要となる、タスクやアウトプットがわかるだけでなく、100以上収録されているテンプレートを利用して、成果物を作成することにより、プロジェクトの効率を上げられるという。

 具体的には、RPAプロジェクトを「PoCステージ」「パイロットステージ」「強化ステージ」「制度化ステージ」の4段階に分け、それぞれのステージで活用できる4つのメソドロジーが提供される。

 これら4つのメソドロジーは、プロジェクトの規模や環境・目的に応じて取捨選択し、カスタマイズして利用可能。最初から大規模導入するケースでも利用できる、網羅的な構成になっている一方で、スモールスタートで導入する場合においても、最低限のタスクやドキュメントを取捨選択し、プロジェクトの規模拡大に応じて、タスクやドキュメントを追加できるとのこと。

RPA導入のステージとUiPathメソドロジー

 4つのメソドロジーのうち、1つ目の「UiPathビジネスメソドロジー」は、UiPathの導入を決定し、プロジェクトのための戦略立案、組織化、ガバナンス構築、業務分析を行うためのもの。「PoCステージ」から「パイロットステージ」にかけて行う、組織におけるRPA実装モデルの定義や、Center of Excellence(CoE)の構築、ガバナンスの検討などに活用できる。

 2つ目の「UiPath PoCメソドロジー」は、概念実証(Proof of Concept)を実施し、早期のリスク対策や効果検証を図るためのメソドロジー。「PoCステージ」の後半から「パイロットステージ」にかけて、PoCとして早期にリスク評価や実現可能性検証、効果測定を実施するケースに加え、部分的に業務自動化の開発・運用を実施する際の要件定義や開発、テストなどを実施する際にも活用できるとした。

 また3つ目、4つ目となる「UiPath導入メソドロジー」は、「強化ステージ」から「制度化ステージ」において、社内におけるRPAの他部署展開や規模拡大の進行、ベストプラクティスの組織内定着化を図り、自動化を全社展開する際に活用できるもの。

 プロのRPA開発者がプロジェクトに参加し、UiPathのワークフローを開発するプロジェクトに向けた「UiPath導入メソドロジー(プロフェッショナル開発)」と、業務部門のユーザーがワークフローを内製するスタイルのプロジェクトで利用できる「UiPath導入メソドロジー(EUC)」に分かれている。

 なお、UiPathメソドロジーを効果的に活用するためには、同メソドロジーの全容を正しく理解した上で、プロジェクトの規模や目的に合わせて取捨選択を行うことが重要になるとのことで、UiPathでは、同メソドロジーのオンライントレーニングを公開する予定としている。