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NEC、「Oracle EPM Cloud」で海外拠点の予実管理を可視化し経営スピードを向上

 日本オラクル株式会社は30日、日本電気株式会社(以下、NEC)が、オラクルのクラウド型経営管理ソリューション「Oracle Enterprise Performance Management(EPM) Cloud」を導入したと発表した。NECでは、グローバル事業における経営スピードの向上を目的として同サービスを利用している。

 NECは、海外売上比率を約30%に向上させることを目指して海外事業の再編を実施したが、変化の激しい海外ビジネスで迅速な意思決定を行うためには、グローバルに点在する地域統括・海外子会社の情報を収集し、可視化・分析できる経営基盤が必要とされている。

 このためNEC本社の「グローバルビジネスユニット」では、北米・南米・欧州・中華圏・アジアの地域統括会社と、各現地法人の財務および案件を統合して予実管理するシステムの導入を検討。2018年6月に、SaaS型経営管理システムであるOracle EPM Cloudの採用を決めた。

 NECではこの導入の結果、国内外の拠点の販売実績・受注情報を連携させ、営業担当者から予測・計画値をタイムリーに収集・集計・分析できる基盤を構築できたとのこと。

 また、使い慣れた表計算ソフトウェアを利用し、現地法人での案件入力が可能になった点や、案件の確度、受注・売上計上時期の登録と複数パターンでの積上結果のシミュレーションが可能になった点、滞留在庫・売上債権、各種KPI数値を統合的に管理になった点、本社、地域統括会社、現地法人での各種レポーティング業務の効率化を実現した点などを高く評価しているという。

 なおNECでは導入後、順次ユーザー数を拡大しており、2020年には導入当初の5倍のユーザーがOracle EPM Cloudを利用する予定だ。