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ビームスが「Oracle EPM Cloud」採用、店舗損益表などの作成業務を効率化

 日本オラクル株式会社は14日、BEAMSの持ち株会社である株式会社ビームスホールディングス(以下、ビームス)が、クラウド型経営管理ソリューション「Oracle Enterprise Performance Management(EPM) Cloud」を導入したと発表した。

 ビームスでは従来、店舗損益表や事業部損益表を表計算ソフトウェアで作成していたが、事業や業態の多様化、国内外の店舗数増加に伴う取り扱いデータ量の増加などを受け、これらの表をシステムで管理することを検討するようになったという。

 また、データ量が増えるとともに作成時間・工数が増加する傾向にあったため、業務の効率化と省力化もあわせて検討。こうした作成業務のシステム化、省力化、および報告書の早期開示に加えて、将来的には、リアルタイムでの予実管理と事業部側からの予実の可視化なども図るため、初期費用を抑えて短期間に導入でき、環境変化にも対応しやすいクラウド型経営管理システムの導入を決めた。

 なお、さまざまなサービスの中から「Oracle EPM Cloud」を選定したポイントとしては、実績豊富な「Oracle Hyperion Planning」のクラウド版であるため、製品自体の信頼性が高いこと、また国内外に豊富な導入企業があり、製品機能が成熟し安定していることを挙げた。

 さらには、多種多様な商品を多軸で分析できる多次元データベースを基盤にしている点や、日本オラクルが東京証券取引所に上場し、自社事例を有しながら、サポート体制など日本での高い事業継続性を備えている点も評価されたとのこと。

 「Oracle EPM Cloud」の導入によってビームスでは、属人化していた店舗損益表・事業部損益表の作成業務が明確化され、部門内で業務の分担および引き継ぎができるようになったという。加えて、導入前は10日間を要していた作成時間も2時間程度に短縮され、月次で損益表・収支表を開示できるようになった。

 今後は、「Oracle EPM Cloud」によるワークフローを用いた予算策定フローを構築・実行し、要員・人件費をはじめとした予算管理に活用していく予定だ。