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日立ソリューションズ、車載ソフトウェアのモデルベース開発を支援するソリューション
2020年1月14日 15:39
株式会社日立ソリューションズは14日、車載ソフトウェアのモデルベース開発やテスト工程を効率化する「モデルベース開発ソリューション」を、4月1日から提供開始すると発表した。米The MathWorksの数値計算ソフトウェア「MATLAB/Simulink」を利用したモデルベース開発のテスト工程を効率化できるという。
「MATLAB/Simulink」は、視覚的なGUIで電子制御ソフトウェアを設計可能なモデルベース開発を支援するツール。現在、多くの車載向け電子制御機器開発メーカーで採用されているという。
日立ソリューションズが今回提供するソリューションでは、この「MATLAB/Simulink」をより効率良く利用するための導入コンサルティングを提供するほか、PC上で実機相当テストのシミュレーションができるSILS(Software in the Loop Simuration)環境の構築を、日立ソリューションズの専門技術者が対応する。
また従来のSILS環境では、テスト対象の車載ソフトウェアに変更が入るたびに環境の更新が必要だったが、日立ソリューションズが開発した統合シミュレーションモジュールを適用することにより、SILS環境を更新することなく、Visual Studioなど各社のデバッグツールと接続して、安価かつ短期間で実機相当テストを行えるように支援するとのこと。
加えて、実機相当テストと実機テストの実行結果ログから、差分をレポート出力する機能を搭載。両テストの結果をもとに、影響調査や等価検証の確認を一目で行えるようにしている。こうした仕組みにより、高額で台数が少ないHILS(Hardware in the Loop Simuration)環境での実機テストをSILS環境で行えるようになり、さらなる効率化を実現するとしている。
このほか、日立ソリューションズが開発した車載ネットワークログ変換ツールも提供する。車載ネットワークログは、車両ごとにIDやデータフォーマットが変わるため、過去の車両テストで取得したログを活用できていなかったが、同ツールでは、過去の車両テストで取得したログを活用して、新規車両向けのログを生成できるので、試作車両が完成するまでの期間でも実車相当テストを前倒しで行え、テスト工程の大幅な短縮が図れるとのことだ。
稼働環境はWindows10(64ビット/32ビット)で、価格は個別見積もりとなる。