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日立ソリューションズ、SDVにおけるシミュレーションテスト環境を自動化するソフトを提供

 株式会社日立ソリューションズは15日、SDV(Software Defined Vehicle:ソフトウェアによって自動車の機能がアップデートされることを前提に設計・開発された車)に向けて、大規模かつ複雑化する車載ソフトウェアの開発をトータルで支援する「モデルベース開発ソリューション」を拡充し、新たに「循環型テスト自動化ソフトウェア」を1月16日に提供開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 日立ソリューションズでは、車載ソフトウェア開発におけるシミュレーションテストでは自動化が進む一方、膨大なテストに必要な情報や結果の管理は人手のままで、煩雑化していると説明。また、テストの大半を占め、繰り返し行われるレグレッションテストでは、パラメータ修正が手動となっており、テスト結果の再現性の欠如や人的ミスによる品質低下が課題となっているという。

「モデルベース開発ソリューション」の「循環型テスト自動化ソフトウェア」の特長

 新たに提供する循環型テスト自動化ソフトウェアは、モデルベース開発に用いられる複数のツール間をAPI接続し、テスト実行から結果解析、結果保存までを自動化する。シミュレーション環境やテストシナリオ、パラメーターなどの情報の一元管理の実現に加え、レグレッションテストに必要なパラメーター修正も自動で行い、テスト結果の再現性を確保し、人的ミスを防ぐ。

 開発者がプロジェクト管理ツールに、シミュレーション環境やテストシナリオ、パラメーターなどの情報を登録すると、ソフトウェアはそれらの情報をもとに、「時系列データ自動テストソフトウェア」で設定されたシナリオに基づき、シミュレーション環境を起動し、パラメーターを変更しながらテストと結果確認・保存を自動で繰り返し実施する。また、テスト結果まで一元管理されるため、開発者は情報を探す手間がなくなるとともに、テストシナリオなどの再利用もしやすくなり、より効率的なフロントローディングを可能とする。