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92%がRPA活用の拡大を望む一方で、RPA人材の育成が課題に~ヒューマンリソシア調査

 ヒューマンリソシア株式会社は9日、RPA利用企業へのアンケート調査の結果を公表した。調査によると、RPAを利用しているもしくはこれから利用する予定である企業担当者のうち92%が活用を広げたいと回答する一方、「RPAスキルをもった人材の育成」を課題に挙げた割合が76%に上ったという。

 アンケート調査の対象者は、ヒューマンリソシアのRPAシナリオ作成技術者養成研修に参加した法人担当者で、回答数総計は1588件。調査期間は2019年8月6日~12月17日。

 RPA活用の今後の展望に関する質問では、「積極的に拡大していく」が56%、「効果を見ながら拡大していきたい」が36%で、合計92%が拡大意向となった。

今後の展望

 RPA活用を促進するにあたって、取り組んでいることや工夫していること(複数回答)については、「積極的に人材育成に取り組んでいる」が54%と最多となった。続いて、「従業員の理解促進」(34%)、「経営層の理解促進」(13%)など、社内の理解・協力体制づくりに取り組んでいる。

RPAの活用を促進するために取り組んでいること

 一方、RPAの活用を阻害している要因(複数回答)については、76%が「RPAスキルを持った人材育成が難しい」と回答。自由回答では、「通常業務と平行してRPAの習得をすることが難しい」など、兼任でRPAを担当しているため、時間が取れないといったコメントも多く見られたという。

RPAの活用を阻害していること

 RPAのシナリオ開発を担当する部署については、56%が利用部門と回答。半数以上が利用する部門自らシナリオを開発しており、現場がRPA活用を主導している実態が明らかになったと分析している。導入初期と拡大期(複数部門もしくは全社に展開して活用を推進している時期)を比較すると、活用が広がるにつれ、利用部門でのシナリオ開発比率が高まっており、RPA活用の拡大には、利用部門が積極的にシナリオ開発に関わることが重要だと推測されるとしている。

 シナリオ開発担当者の人数については、導入期には1~2人が半数を占め、利用が進む拡大期では10人以上という回答が合計34%となった。利用部門でのシナリオ開発が主流となる中、いかに利用部門でシナリオを開発できる人材を育成できるかが、RPA活用を拡大するポイントと考えられとしている。