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アライドテレシスのスイッチ向けOS新版、MACsec暗号化をサポート

ルータ向けにはIPレピュテーション機能を強化

 アライドテレシス株式会社は13日、スイッチ/ルータ製品のファームウェア「AlliedWare Plus(AW+)」において、新版を提供すると発表した。同日より、Webサイトからのダウンロードサービスを開始している。

 スイッチ向けの新版「同 Ver.5.4.9-2.1」では、まず、イーサネットフレームの暗号化を可能とするMACsec(IEEE 802.1AE)に対応した。レイヤ2レベルでの暗号化により、ノード間通信のセキュリティを向上させているという。対応機種は拡張モジュールのAT-XEM2-12XS(SwitchBlade x908 GEN2、CentreCOM x950シリーズ搭載時)、CentreCOM x930シリーズ。

 なお同機能の利用には有償の「MACsecライセンス」が必要となり、SwitchBlade x908 GEN2、CentreCOM x950/x930シリーズ用ライセンスの提供が開始される。例として、SwitchBlade x908 GEN2用MACsecライセンスの価格は6万円(税別)。

 またルータ向けの新版「同 Ver.5.4.9-2.2」では、IPレピュテーションによりアクセスを制限されたブラックリスト上のサイトでも、ルータ上のホワイトリストに登録することで、対象のIPアドレスへのアクセスを再開できるようにした。業務などでブラックリストに登録されたサイトへのアクセスが必要な場合、この強化により、アクセスの再開が容易になる。対象は、AT-AR4050S、AT-AR3050Sの両機種。

 このほか、複数の回線の利用時に、状態の良い回線にセッションを振り分けるSD-WANロードバランスにおいて、それぞれの回線のジッタ、レイテンシ、パケットロスの値を複合的に判断できるように改善。回線の状態をより詳細に把握可能にしている。対象は、AT-AR4050S、AT-AR3050S、AT-AR2050V、AT-AR2010Vの各機種。