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アライドテレシス、ネットワーク製品向けファームウェア「AlliedWarePlus」新版を提供

 アライドテレシス株式会社は5日、スイッチ/ルータ製品などで利用されているファームウェア「AlliedWarePlus(AW+)」において、新版「同 Ver.5.4.8-2.1」を提供すると発表した。同社のWebサイトからのダウンロードサービスを、同日より開始している。

 今回の新版では、スイッチ/アクセスポイント向け、ルータ向けにいくつかの強化を行っている。まず、ネットワーク統合管理機能「AMF」のゲストノードとして、アクセスポイント「TQm5403」を新たにサポートしたほか、コアスイッチ「SwitchBlade x8100(CFC960)」において、アップストリームポートのみにトラフィックを転送するUFO VLANをサポートした。STP、MSTP、EPSRなどの冗長化機能で活用できるという。

 「x230」「x230L」「x220」といったスイッチでは、インダストリアル用機能を強化し、Ethernet CFM(802.1ag:CCP)ならびにG.8032 Ethernet ring(Y.1344 EPSR)をサポートした。

 一方ルータでは、「AR4050S」「AR3050S」「AR2050V」「AR2010V」の各機種で機能を強化した。

 まず、ISPへの回線卸事業者のVNEサービス(IP in IP、MAP-E、Lightweight 4 over 6)に新たに対応。さらにグローバルIPアドレス(IPv6)において、Suffixの固定をサポートした。IPv6アドレスは、ISPから配布されたPrefixに、MACアドレスを基に生成されたSuffixを加えたもので構成されているが、今回の強化により、SuffixをISPから指定されたアドレスに固定できるようになっている。

 また、一部のVNEサービスではNAT時に使用できるポート番号の数が制限されており、通常のNATを行うと、直ちにVNE側のポート数制限に引っかかって、新規接続ができなくなってしまう。今回はこれを回避するため、あて先IPアドレスごとにポート番号を振り直すことで、ポート番号の浪費を防ぐEndpoint-Independent Mappingを利用可能にしている。

 なおAMF関連では、1ノードライセンスを追加し、柔軟なAMFノードの拡張をサポートしたとのこと。AMF Cloudのマスター(管理する側)用AMF1メンバー追加ライセンス「AT-AMFCLOUD-EX2L-1Y-2018」は、年間2万5000円(税別)で提供される。

 また同時に、x950シリーズ用のOpenFlow機能ライセンス「AT-x950-FL15」、AMFCloudマスター用追加ライセンス「AT-AMFCLOUD-EX2L-1Y-2018」「AT-AMFCLOUD-EX2L-6Y-2018」「AT-AMFCLOUD-EX2L-7Y-2018」も新たに提供する。