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日立ソリューションズ・クリエイト、「制御システム脅威検知ソリューション」を販売開始

 株式会社日立ソリューションズ・クリエイトは23日、トリップワイヤ・ジャパン株式会社(以下、トリップワイヤ)と販売代理店契約を締結し、ネットワーク脅威検知製品「Tripwire Industrial Visibility(以下、TIV)」を活用した「制御システム脅威検知ソリューション」の販売を開始した。

 日立ソリューションズ・クリエイトでは、近年、製造現場の設備にセンサーを取り付けて機械の故障を予知するなど、さまざまな用途でIoTの導入が進んでいる一方、さまざまな設備がネットワークにつながることでサイバー攻撃を受けるリスクが高まり、制御システムのセキュリティ対策の重要性が増していると説明。

 このため、ネットワークを可視化することが安全な制御システム環境を構築するための第一歩となるが、レガシーテクノロジーと最新のテクノロジーが混在している環境を正確に把握することは困難で、継続的な脅威監視と資産の可視化が制御システムにおける運用上の課題となっているという。

 TIVは、ネットワーク分析と詳細なパケット検査を行い、ネットワーク上の資産を可視化するとともに、制御システム環境の安全性と可用性を脅かす可能性のある脅威データを収集する製品。ネットワークへの負荷や生産プロセスへの影響を抑制しながら情報収集が可能で、ネットワーク上の資産を自動的に抽出し、グラフィカルなネットワークマップを作成、稼働状況を可視化する。

 100種類を超える産業用プロトコルのパケット検査が可能で、一定期間ネットワーク上の通信を機械学習し、平常時の通信を「正常な状態(ベースライン)」として記憶する。構成の不適切な変更や異常な指示など、ベースラインと異なるふるまいが発生した場合には自動で注意を促すメッセージが表示されるため、異変をいち早く検知することができる。

 日立ソリューションズ・クリエイトでは、TIVのPoCをはじめとする導入支援から運用支援、運用者・管理者を対象としたトレーニングサービスまでをメニュー化し、制御システム脅威検知ソリューションとして提供する。提供開始は12月1日予定。価格は個別見積もりで、今後3年間で累計4億円の売上を目標とする。