ニュース

日立ソリューションズ・クリエイト、医療機器のセキュリティ規格認証取得を支援するサービスを販売開始

 株式会社日立ソリューションズ・クリエイトは8日、医療機器のセキュリティ規格の認証取得をめざす企業向けに、医療機器のセキュリティ規格への準拠を支援する「医療機器認証取得向けサイバーセキュリティ支援サービス」を販売開始した。

 日立ソリューションズ・クリエイトでは、医療システムのデジタル化、ネットワーク化が進展する一方、医療機器そのものについては十分なセキュリティ対策ができていないものもあり、国内外で医療機関に対するサイバー攻撃が増加していると説明。こうした状況下で、米国食品医薬品局(FDA)が医療機器認証規格(UL2900-2-1)を採用し、今後、日本でも、医療機器のセキュリティ規格への適合が重要視されるとしている。

 医療機器認証取得向けサイバーセキュリティ支援サービスは、こうした医療機器認証規格の認証取得に向けて、正式申請前にファジング診断などのセキュリティ診断により課題を確認することで、円滑な認証取得をサポートする。

 日立ソリューションズ・クリエイトでは、日立グループ企業が扱う医療機器向けにセキュリティ診断を実施し、セキュリティ向上を支援してきた経験やノウハウ、独自開発した診断ツールを活用。セキュリティやハッキング知識を有する専任技術者が、要件を分析し、医療機器に合わせてセキュリティ診断を行い、見つかったセキュリティ課題への対策を支援する。

 医療機器の認証取得に向けて、正式申請前に第三者によるセキュリティ診断を実施することで、対象機器のセキュリティ上の課題を確認できる。対象機器のプロトタイプ版でも実施できるため、製品開発の作業と並行して、早い段階で課題の洗い出しや対策を行うことができる。

 脆弱性をはじめとする、医療機器のセキュリティ課題に関する報告に加えて、対策の助言を行うことで、認証取得へ向けた対応を支援する。ファジング診断などのセキュリティ診断を柔軟に組み合わせることができ、対象機器の特定機能に絞ったセキュリティ診断や、脆弱性への対策後の再確認など、さまざまな要望に柔軟に対応する。また、対象機器の特性や通信プロトコル(HL7など)に合わせて、幅広い医療機器に対応する。

 日立ソリューションズ・クリエイトでは、今後、医療機器に加え、産業機器のセキュリティ診断などメニューの拡充を図り、さまざまな業種におけるセキュリティ対策を支援していくとしている。