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JFL所属の奈良クラブ、選手のパフォーマンス向上を目的にSAP SuccessFactorsを導入

 SAPジャパン株式会社は10日、サッカークラブチームを運営している株式会社奈良クラブが、SAPのクラウド人財マネジメントシステム「SAP SuccessFactors」を導入し、10月より稼働開始したと発表した。なお、プロジェクトの推進支援およびシステム導入は、アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム)が担当している。

 現在、日本フットボールリーグ(JFL)に所属している奈良クラブでは、監督やコーチの主観的な知見のみで選手育成を進めるのではなく、データを基に客観的に分析し、トップチームだけでなく、ジュニアチームも含めた長期的かつ戦略的な取り組みを行いたいといったニーズを抱えていたという。

 奈良クラブは、こうしたニーズを背景にSAP SuccessFactorsの採用を決定。同サービスを活用し、10年後にトップチームのユース出身率50%を目指すための取り組みを10月より開始した。

 具体的には、サッカー選手の能力を体系化・数値化し、プレースタイルや役割を32タイプに分類する。また、後継者の発見・育成スキームを導入するほか、サッカーインテリジェンス・戦術理解力を上げるため、eラーニングの仕組みを導入するとのこと。

 システムの導入にあたっては、アビームが、スポーツ分野をはじめさまざまな業界・業種で培った人材マネジメントコンサルティングのノウハウを活用。要件の策定から評価フローの整備、およびシステム導入、導入後のユーザートレーニングまで、プロジェクトを一貫して支援した。また、同社が独自開発したSAP SuccessFactors導入テンプレートを活用し、3カ月での導入を実現したとのことだ。

 なお、選手のパフォーマンス向上を目的にSAP SuccessFactorsを導入したサッカークラブチームは、奈良クラブが世界で初めてになるとしている。