サイボウズ、kintone・GaroonとMicrosoft 365をノーコード連携するオプションのβ版を提供

　サイボウズ株式会社は8日、BizteX株式会社からiPaaS（Integration Platform as a Service）「BizteX Connect」のOEM提供を受け、cybozu.comのオプション機能として「連携コネクタ」のプレリリース版（β版）を無料で提供すると発表した。

連携コネクタ画面イメージ

　サイボウズによれば、kintoneの利用者が増える中で、kintone単体での利用にとどまらず、ほかのSaaSと連携して利用するケースが増加しているという。しかし、他サービスとの連携には新たな開発が必要になる場合もあり、一定のハードルがある状況だったとのこと。

　同社はこうした背景から、他サービスともノーコードで連携可能なオプション機能の提供を検討。検討当時からすでにkintoneとの併用実績を多く持っていたこと、ノーコードで他サービスと連携できる操作性がkintoneと親和性が高いことなどから、BizteX社から「BizteX Connect」のOEM提供を受け、cybozu.comのオプションとしてリリースするとした。

　その「連携コネクタ」のプレリリース版では、業務アプリ構築クラウド「kintone」、クラウドグループウェア「Garoon」と、Microsoft 365の主要サービス（Outlook、Excel Online、Microsoft Teams、SharePoint、OneDrive）をノーコードで連携可能。これまで、カスタマイズやCSVファイルなどを使ってデータを相互連携していたケースでも、新オプションを使うことで簡単に連携でき、kintoneの活用用途を広げられるようになるとしている。

　具体的には、kintoneとOutlookの連携コネクタを設定することにより、kintoneに商談予定を登録するだけでOutlookの予定表を作成し、商談担当者にTeamsで通知する、といったことが可能になるとのこと。

連携シナリオのイメージ図

　また、「kintoneアプリの情報をExcel Onlineに自動で転記する」「基幹システムから出力されたデータなど、OneDriveに保存されたファイルの内容をkintoneアプリに自動で登録する」「kintoneの商談アプリに登録した商談情報などの予定を、GaroonやOutlookのスケジュールに自動で登録する」といった使い方も可能になるとした。

　なお「連携コネクタ」は、プレリリース版を利用した企業やパートナー企業からのフィードバックを踏まえて、2026年中の正式リリースを目指すとのことだ。