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NTT Com、大容量データを安全・安価に保管できるオブジェクトストレージサービス「Wasabiストレージ」
2019年10月1日 06:00
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、オブジェクトストレージサービス事業者の米Wasabi Technologies(以下、Wasabi)と協業し、「Enterprise Cloud Wasabiオブジェクトストレージ」(以下、Wasabiストレージ)を10月1日から提供すると発表した。データの利活用に必要な機能をワンストップで提供する基盤「Smart Data Platform」において、構成要素のひとつに位置付けられるという。
Wasabiストレージサービスは、Amazon S3互換のオブジェクトストレージサービス。99.999999999%の高い堅牢性に加えて、API連携により、Amazon S3と同様の使い方が可能という。パフォーマンス面では、Amazon S3よりも高速なデータの書き込み/読み込み速度を確保。費用面では、アップロードやダウンロード、APIリクエストなどのデータ転送を無償で提供する。
さらに、ユーザーの環境にあわせて国内外のリージョンを柔軟に選択可能な点も強みで、既存の米国、オランダのリージョンに加えて、2019年12月には、東京リージョンをNTT Comのデータセンターにて開設する予定とした。
NTT Comでは、Wasabiストレージと、Smart Data Platformのインターコネクトやデータ分析AIなど、さまざまな機能を組み合わせることで、ユーザー企業に最適なデータ利活用をセキュアに実現できるとアピールしている。
例えば製造業において、工場で収集したIoTデータをWasabiストレージに保管し、必要な時に取り出したデータをEnterprise Cloudやパブリッククラウドを通じて、深層学習(ディープラーニング)を用いたデータ分析を行うことにより、製品の品質や生産効率を向上させることが可能とのことだ。
なおEnterprise Cloudの既存ユーザーには、2019年10月末まで、Wasabiストレージを無償提供するキャンペーンも実施される。またインターコネクト機能の提供は2020年3月を予定している。