ネットワールド、S3互換のオブジェクトクラウドストレージ「Wasabi Hotクラウドストレージ」を販売開始

　株式会社ネットワールドは26日、米Wasabi Technologies（以下、Wasabi）とディストリビューター契約を締結したと発表した。これに伴いネットワールドは、Amazon S3互換のオブジェクトクラウドストレージ「Wasabi Hotクラウドストレージ」を同日より販売開始するほか、24時間365日の日本語ヘルプデスクサポートを提供する。

　Wasabi Hotクラウドストレージは、Amazon Web Services（AWS）のAmazon S3と互換性を持つオブジェクトクラウドストレージサービス。一般的なクラウドオブジェクトストレージと同等の高速性、データ耐久性、可用性、セキュリティを備えながら、低価格を実現している点が特徴という。また利用料金は、データ容量に応じて課金されるストレージ利用料のみとなり、データ出力やAPIリクエストでの課金は発生しないとのこと。

　加えて、99.999999999％（11x9s）のデータ耐久性と、99.99％の可用性（SLA）を提供。セキュリティ機能としては、転送中および保存中すべてのデータの暗号化に対応する。さらに、データセンターは国内の東京と大阪に保有しており、法的観点などから海外には保存できないデータについても、安心して利用できるとした。

　なおネットワールドは、バックアップベンダー各社と連携して、Wasabi Hotクラウドストレージとバックアップソフトウェア/アプライアンスを組み合わせたソリューションも提供するほか、Wasabi Hotクラウドストレージはイミュータブル（書き換え不能）なオブジェクトロック機能を持つことから、ランサムウェア対策のためのデータ保護ソリューションとしても積極的に提案する考えだ。

　契約は年単位となり、ストレージ容量と利用期間で金額が変動する仕組み。参考価格（税別）は、25TB・12カ月の場合で44万7037円、100TB・12カ月の場合で178万8150円となっている。なおネットワールドでは、新規取り扱いを記念し、5TB・12カ月を34万9999円で提供するキャンペーンを実施する。