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NTT Com、AI翻訳プラットフォームサービスで多言語対応や契約書・法務文書向けのオプションを提供

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、AI翻訳プラットフォームサービス「COTOHA Translator」において、翻訳可能な言語を拡張する「多言語オプション」、契約書などの翻訳精度を高めることが可能な「契約書・法務モデルオプション」を10月1日より提供開始すると発表した。

 COTOHA Translatorは、文書を高精度に翻訳可能なプラットフォームサービス。最新のニューラルマシントランスレーション技術と、NTTグループが強みとしている日本語解析技術、株式会社みらい翻訳と国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)との共同開発による翻訳エンジンを活用しており、ビジネスで利用できる水準の自動翻訳を可能にしているという。

 通常は日本語⇔英語、日本語⇔中国語(簡体字)の翻訳に対応しているが、「多言語オプション」を契約することにより、日本語⇔中国語(繁体字)や日本語⇔ドイツ語、英語⇔中国語(簡体字)など、追加で11言語、合計13言語(25組の言語ペア)への翻訳が可能になるという。

 また、ユーザーがアップロードした文書ファイルや翻訳結果などはすべて暗号化されるほか、文書ファイルや翻訳結果などを自動でサーバーから削除することが可能。インターネットで提供されている無料翻訳サービスのAPIなどは利用しておらず、NTT Comが管理する厳格なセキュリティポリシーにもとづいた環境で翻訳を行うため、機密文書などの翻訳にも適しているとした。

 さらに、翻訳エンジンも最新のものを利用しており、BLEU値にもとづいた評価では、一般的なインターネットの無料翻訳サービスより高い精度を実現しているとしている。

 一方の「契約書・法務モデルオプション」は、専門用語を多く含む、契約書や法律関連文書などの翻訳精度を高めるためのオプション。みらい翻訳が法律事務所の協力を得ながら開発した、法律関連文書の翻訳に特化した学習モデルを利用することによって、単語の訳をあらかじめ辞書登録しておく方式を上回る、高い翻訳精度を実現したとのこと。

 価格(税別)は、「多言語オプション」が10IDで月額4万円から、「契約書・法務モデルオプション」が10IDで月額1万6000円から。