BBIXとさくらインターネット、モバイルネットワークソリューションを提供する合弁会社「BBSakura Networks株式会社」を設立

　BBIX株式会社とさくらインターネット株式会社は29日、モバイルネットワークソリューションを提供する合弁会社「BBSakura Networks株式会社」を8月に設立すると発表した。

　BBIXは、日本や香港、シンガポールの各拠点を通して、携帯事業者（MNO）間の国際ローミングサービスを支えるローミングピアリングエクスチェンジ（RPX）サービスを提供している。

　さくらインターネットは、IoT/M2M向けのマルチキャリア対応SIMサービス「さくらのセキュアモバイルコネクト」を提供している。また、さくらのセキュアモバイルコネクトのモバイル通信を管理するモバイルコアは、さくらインターネットが独自開発しており、「さくらのクラウド」上で運用している。

　BBIXとさくらインターネットでは、BBIXが持つネットワークや販売力、さくらインターネットが持つソフトウェア開発力を融合して、モバイルネットワークソリューションを提供する合弁会社としてBBSakura Networksの設立に至ったと説明。BBSakura Networksでは、さくらインターネットが持つソフトウェアやクラウド基盤をベースにしたモバイルネットワークソリューションを開発し、BBIXを通してソフトバンクをはじめとする国内外の通信事業者向けに提供する予定としている。

　両社では、昨今のクラウドコンピューティングの普及、今後の第5世代移動通信システム（5G）の実用化に向けて、ソフトウェアの重要性がますます高まっているとして、豪米会社ではソフトウェアが持つ可能性を基に、全ての「モノ」がつながる社会を支えるテクノロジーカンパニーを目指していくとしている。

　BBSakura Networksの代表取締役社長には、BBIX技術本部本部長の佐々木秀幸氏が就任する。会社の資本金は2億円（資本準備金を含む）。株主構成はBBIXが51％、さくらインターネットが49％。設立予定日は8月1日。