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さくらインターネット、IoT/M2M向けSIMサービスを機能強化

拠点間接続などの運用費用を削減可能な「SIMルート機能」などを提供

 さくらインターネット株式会社は12日、IoT/M2M向けのSIMサービス「さくらのセキュアモバイルコネクト」において、SIMルート機能、デバイス間通信機能、基地局情報取得機能を提供開始すると発表した。

 さくらのセキュアモバイルコネクトは、さくらインターネットが提供するSIMカードを装着したデバイス(業務用モバイルルータなど)から同社データセンターまでの間を、インターネットを経由しないLTE閉域網で通信できるようにするサービス。ユーザーのデバイスからデータセンターへ送信されたデータは、「さくらのクラウド」をはじめとする、さくらインターネットの各種インフラサービス、さらにユーザーの既存ネットワークとの連携も可能という。

 このサービスにおいて、従来、SIM搭載デバイスにひも付くユーザー側のネットワーク/デバイスに追加・変更があった場合、SIM搭載デバイスに対してネットワーク設定を行う必要があった。

 これに対して今回提供されるSIMルート機能では、さくらのセキュアモバイルコネクトのコントロールパネル上でSIM自体をルーティング先に設定できるようになるため、SIMを搭載した拠点間接続機器やIoTゲートウェイなどに関する、ネットワークメンテナンスの手間や費用を削減できるとしている。

 2つ目のデバイス間通信では、その名の通りデバイス間通信の有効化/無効化を設定できる。デバイス間通信を有効にすれば、デバイス間での通信を行うシステムを、クラウドを利用することなく構築できるので、費用の削減につながるとしている。

 最後の基地局情報取得機能は、SIM搭載デバイスが接続している基地局情報をコントロールパネルとAPIで取得可能にするもの。GPSを利用することなく、デバイスが使われたおおよその地域を確認できることから、マーケティングなどに役立てられるとした。

 なおさくらインターネットでは、6月13日~15日に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2018」に出展し、「さくらのセキュアモバイルコネクト」をはじめとするさまざまなサービス、ソリューションの展示を行うとのことだ。