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ブロードバンドタワー、複数クラウドサービスと相互接続する「クラウドエクスチェンジ」
(2015/11/25 06:00)
株式会社ブロードバンドタワーは24日、同社のデータセンターとMicrosoft Azureをインターネットを介さずに直接接続する専用線接続サービス「dc.connect for Azure」の提供を開始した。
6月より提供しているAmazon Web Services(AWS)との専用線接続サービス「dc.connect for AWS」と併せ、複数クラウドサービスと相互接続する「クラウドエクスチェンジ」を実現することで、自社所有のオンプレミス資産とクラウドサービスを効果的に組み合わせたハイブリッド環境の構築を検討する事業者に対して、柔軟な接続選択肢を提供する。
「dc.connect for AWS」「dc.connect for Azure」は、ブロードバンドタワーのデータセンターとAWS、Azure間を広帯域の専用線で結ぶことにより、データセンター内で稼働する顧客システムと各クラウドサービスを高速かつ安定したパフォーマンスで接続する。
低レイテンシーかつ安定したパフォーマンスでAWS、Azureとブロードバンドタワーのデータセンター間を接続。オンプレミス環境からクラウド環境への検討している顧客が、サービスを利用することでシームレスな移行を実現できる。また、インターネット経由でAWSやAzureを利用する場合と比較して安価に利用でき、一定量以上の通信を行うユーザーは通信コストを大幅に削減できる。
ブロードバンドタワーのデータセンターとAWS Direct Connect、Azure ExpressRouteサービスのロケーション間は、ブロードバンドタワーがサービス専用の広帯域回線を用意するため、ユーザー企業が独自に回線を手配した場合と比べて短納期での開通が可能。接続設定は、ブロードバンドタワーがユーザー企業に代わって行うため、ユーザー企業はネットワーク機器の簡単な設定作業のみで即座に利用できる。
ブロードバンドタワーのデータセンター内で運用されるクラウドサービス「c9(シーナイン)」と、AWSやAzureを組み合わせた構成の構築も可能。AWSやAzureと連携したハイブリッド環境の設計から、構築、監視・運用まで、ブロードバンドタワーの専任エンジニアがワンストップで提供することにより、ユーザー企業のビジネスに最適化したインフラ環境を実現するとしている。
ブロードバンドタワーでは引き続き、他社クラウドサービスにも対応することで、複数のクラウドサービスを相互接続する「クラウドエクスチェンジ」機能を強化し、クラウドニュートラルなデータセンターを構築するとともに、クラウドサービスの効果的な利用を検討する顧客に対しては、将来のビジネス拡張を見据えたシステム設計と構築、24時間365日体制での監視・運用を提案・提供していくとしている。
11月24日からは10社限定で、「dc.connect for Azure」が月額5万8000円で利用できるスタートアップキャンペーンを実施する(2016年3月末まで)。キャンペーンには、100Mbps Azure ExpressRoute専用線、BGPルーター(冗長)の提供、BGPルーターの運用・保守対応が含まれる。