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米IBM、Watson Studioに自動化機能「AutoAI」を追加 時間のかかるデータ処理を自動化/高速化してAI開発を促進

 米IBMは12日(米国時間)、AIの利活用を支援するプラットフォーム「Watson Studio」において、自動化機能「AutoAI」を追加すると発表した。これは、企業のAIの設計、最適化、および管理に関連する多くの複雑で面倒なタスクを自動化するための新機能で、データサイエンティストは、機械学習(マシンラーニング:ML)モデルの設計、テスト、および展開に集中できるようになるという。

 AutoAI機能は、Watson Machine Learningと連携して、AIライフサイクルのさまざまなステップを自動化および高速化するためのもの。モデル開発や特徴量最適化を含む、時間のかかるデータの準備および前処理のプロセスを自動化するように設計されており、ユーザーがハイパーパラメータ最適化機能を活用して、データサイエンスやAIモデルをより簡単に構築できるように支援するという。

 また、GBDT(Gradient Boosting Decision Tree)など、エンタープライズデータサイエンス用の機械学習モデルが含まれており、ユーザーが機械学習モデルの検証・本番展開プロセスを迅速に実施できるように設計されているとした。

 なおAutoAIの製品群には、IBM Neural Networks Synthesis(NeuNetS)も含まれている。AIを使用してカスタマイズされたニューラルネットワークを自動的に合成することによって、深層学習(ディープラーニング)モデルの開発を迅速に行えるように設計されており、ユーザーは処理時間と精度のどちらを最適化するかを選択し、モデルを構築・学習するところをリアルタイムで確認できるとのこと。なお、最初のプレビューは2018年秋にリリースされ、現在はWatson Studioプロジェクト内でオープンベータ版になっているとした。