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スマホカメラの顔認証で容易な入退管理を支援、NECが建設業向けクラウドサービスを提供

建設キャリアアップシステムとのデータ連携にも対応

 日本電気株式会社(以下、NEC)は11日、建設現場における入退管理を支援するクラウドサービスとして、「建設現場顔認証入退管理サービス」を提供すると発表した。4月から本運用を開始された「建設キャリアアップシステム」とのデータ連携にも対応しているという。

 「建設現場顔認証入退管理サービス」は、顔認証とGPS位置情報の取得により、正確な入退管理を実現できるサービス。スマートデバイスを活用し、作業員の現場入退時に顔認証を行うと同時にGPS位置情報を取得することで、「誰が」「いつ」「どこで」入退場を行ったかを正確に把握することができる。

 顔認証には、高い精度を持つNECの顔認証AIエンジン「NeoFace」を利用するほか、タブレットやスマートフォンにアプリケーションをインストールし設定するだけで利用できるので、新たな設備を必要としない点も特徴とした。

 さらに出面管理業務においては、現在現場に入場している作業員の一覧を管理画面から確認可能。加えて、作業員の資格を含む属性情報の確認も行えるとのこと。

 なお入退場データは個人別や会社別で集計され、CSV出力することも可能なため、そのデータを用いて自社の報告書へ転記したり、協力会社から提出される報告書類のチェック作業に活用したりすることができる。

 また現在、建設業界では、技能者の資格や社会保険加入状況、現場の就業履歴などを業界横断的に登録・蓄積する建設キャリアアップシステムの本運用が開始されている。「建設現場顔認証入退管理サービス」では、このシステムと連携し、作業員の所属会社や資格情報などを取得することにより、現場での作業員情報を簡単に登録できる仕組みを備えている。

 加えて、現場で記録した入退場データを、就業履歴として建設キャリアアップシステムに登録することも可能とした。

 「建設現場顔認証入退管理サービス」の価格は、1現場で作業員1人が入退場した場合、30円(税別)/日。NECでは、今後3年間で1万現場への販売を目標としている。

「建設現場顔認証入退管理サービス」概要