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JR九州システムソリューションズと沖縄クロス・ヘッド、遠距離地域間データセンター連携の共同検証を実施

 JR九州システムソリューションズ株式会社(以下、JRQSS)と沖縄クロス・ヘッド株式会社(以下、OCH)は6日、共同で遠距離地域間データセンター連携の可能性について検討を開始すると発表した。

 OCHは、地域間データセンター連携について北海道、関東圏およびアジア圏の各事業者との連携を推進しており、その検証を進める上で課題となる「距離の問題」を解決すべく、遠隔地からでもデータセンター内ラックに搭載されている機器をウェブブラウザーから操作できる「OCH POWER Web Console」を開発した。

 OCH POWER Web Consoleは、ウェブブラウザーを介して、利用者自らがデータセンターに設置された機器の状態確認・操作を可能にするサービス。利用者が契約するラックの全体図、機器搭載・接続状況などをグラフィカルに確認できるほか、温度・湿度の確認や、インテリジェントPDUを利用した電源のオン・オフ操作が可能なため、オフィスの自席などの離れた場所から日々のサーバー運用を実現する。

 今回、JRQSSでは福岡市の自社データセンターで運用している一部のラックに対して、一年間試験的にOCHとネットワーク接続し、OCH POWER Web Consoleでの対象ラック管理を行い、その有用性を検証する。

 今後、この検証を通して九州~沖縄間の遠距離地域間相互連携の可能性を検討し、将来に向けた顧客への沖縄データセンターを活用した遠隔地バックアップ環境提供など、BCPサービス化の検討を進めていくとしている。