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沖縄クロス・ヘッド、北海道総合通信網、アット東京の3社、北海道-東京-沖縄間のマルチプラットフォーム環境を構築

 沖縄クロス・ヘッド株式会社(以下、OCH)北海道総合通信網株式会社(以下、HOTnet)、株式会社アット東京の3社は9日、共同で北海道-東京-沖縄間のマルチプラットフォーム検証環境を構築し、このマルチプラットフォーム環境を活用して、各社が各種実証実験を開始すると発表した。

 OCHデータセンターと、HOTnetのS.T.E.P札幌データセンターが、アット東京のデータセンターにおいてデータセンター内相互接続サービス「AT TOKYO Business eXchange(ATBeX)」を介して接続し、3400kmに及ぶ大容量、長距離のマルチプラットフォーム環境の基盤を構築する。

 OCHデータセンターとアット東京データセンターを結ぶOCHのネットワークは、沖縄クラウドネットワークと沖縄国際情報通信ネットワークを活用することで、大容量のデータ伝送を可能とした。

 3社では、災害対策として広域でのシステム運用やデータバックアップの二―ズが高まっているが、実際の環境でシステムの稼働テストや通信の遅延などを検証する環境がないため、投資へ踏み切れない状況になっていると説明。また、日本国内にデータを留めておきたいという要望も多くあることから、こうした企業のニーズに応えるため、北海道-東京-沖縄間の各社のデータセンターを接続したマルチプラットフォームの検証環境を構築するとしている。

 OCH、HOTnet、アット東京では今後、今回のマルチプラットフォーム環境を活用したデータセンター連携により、企業のシステムテストやハードメーカー機器の性能テストの環境テストに加え、相互バックアップなどの新たなサービス展開を目指すとしている。

 また、OCHでは既に展開しているバックアップ/DRサービス「OCH POWER BCPパッケージ(HPE SimpliVity、Oracle Database Appliance)」の検証を先行して実施する。