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IIJ、Google Cloud Platformとの閉域接続サービスを提供開始

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は28日、顧客サイトとGoogle Cloud Platform(GCP)間を、IIJの専用プライベートネットワークを介して閉域網で接続する「IIJクラウドエクスチェンジサービス for GCP Partner Interconnect」の提供を開始した。

 サービスは、IIJ設備上にある顧客専用ネットワーク「IIJプライベートバックボーンサービス」と、GCPの閉域網接続サービス「Google Cloud Partner Interconnect」をつなぐことで、顧客のオンプレミスやデータセンターとGCP間を低遅延かつセキュアに接続する。IIJは、Googleの東京と大阪の各リージョンにおいて相互接続を実現し、顧客環境からGCPまでのセキュアな接続をワンストップで提供する。

「IIJクラウドエクスチェンジサービス for GCP Partner Interconnect」の概要図

 IIJのネットワークとGCP間は、耐障害性を考慮した異ルートおよびマルチキャリアでの冗長構成を取ることができ、GCPへの安定した接続性を確保。また、顧客の要望に応じて、DR対策として東西での冗長構成や、障害時の自動切り替えにも対応する。

 「IIJクラウドエクスチェンジサービス」では、これまでにIIJ GIOインフラストラクチャーP2(IaaS)、Microsoft Azure、Office 365、Amazon Web Services(AWS)の各サービスとの閉域接続サービスを提供している。今回のGCPとの接続サービスの追加により、ユーザーは安全かつシームレスなネットワーク環境下で、GCPや各クラウドの特性に応じたクラウドサービスを選択して、マルチクラウド環境を柔軟に構築できるとしている。

 サービスの参考価格は、100Mbpsの帯域を利用した場合で月額17万7000円。IIJは、拡張性・俊敏性を備えたマルチクラウドサービスを拡充し、IIJクラウドエクスチェンジサービスにおいて今後3年間で200社の導入を目指すとしている。