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KDDIが「+メッセージ」の公式アカウントを提供開始、法人向けの配信サービスも

 KDDI株式会社と沖縄セルラー株式会社は23日、携帯電話番号を利用したメッセージサービス「+メッセージ」の機能を拡充し、企業の公式アカウントを提供開始すると発表した。またKDDIでは、企業向けの「+メッセージ」接続・配信サービス「KDDI Message Cast」も提供を開始する。

 「+メッセージ」は、KDDIを含む携帯3キャリアが中心となって提供されているメッセージサービス。電話番号を宛先として利用し、携帯電話事業者を意識することなく、画像やスタンプ、メッセージなどを送受信することができる。

 auユーザーは、「+メッセージ」アプリをダウンロード、またはアップデートすることにより、「+メッセージ」上に企業の公式アカウントが表示され、企業とメッセージがやりとりできるようになるとのこと。

 ま、顧客が安心して利用できるよう、企業の公式アカウントには、auの審査によって認証されたことを示す「認証済みマーク」が表示されるようになる。

 なお、「+メッセージ」は携帯電話番号を利用したメッセージサービスのため、“お知らせ”などを確実に受け取れるようになる点がメリット。企業の公式アカウントを通じて、本人認証が必要な契約内容の確認・変更などの手続きを行えるようになるとした。

 公式アカウントは、Android 4.4以降、iOS 10.0以降に対応するが、一部機種は対象外となる。

 一方のKDDI Message Castは、企業が自社ユーザーへ携帯電話番号で「+メッセージ」を配信したり、双方向のやり取りを行ったりできるようにするサービス。企業の既存システムとのAPI連携による自動配信が可能なほか、開発不要で利用できる入稿ポータルも用意されている。

 また、「+メッセージ」配信不可のユーザーには、SMSに自動変換するフォールバック機能を利用することで、自動的にSMS配信へ切り替えてメッセージを送信できるとのこと。

 なお、第1弾の公式アカウントとしては、株式会社新生銀行が参画し、新規口座開設のキャンペーンや本人認証の実証実験を開始する。今後は、株式会社じぶん銀行、三菱UFJニコス株式会社、讀賣テレビ放送株式会社も順次実証実験を予定しており、金融機関、クレジットカード会社、保険会社、航空会社、旅行・ホテル、運輸・宅急便、人材など、さまざまな業界での利用が見込めるとしている。