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KDDIとSupership、「KDDI Message Cast」でAIエージェントと連携した新オプションを提供

メッセージの自動生成・自動送信などに対応

 KDDI株式会社とSupership株式会社は17日、法人向けメッセージ配信サービス「KDDI Message Cast」において、Salesforceの自律型AIエージェント「Agentforce」と連携し、AIによるSMSメッセージの自動生成と自動送信が可能な「KDDI Message Cast for Salesforce AI拡張オプション」を提供すると発表した。

 KDDI Message Castは、企業が保有する顧客の携帯電話番号あてに、+メッセージやSMS(ショートメッセージサービス)を送信できるメッセージサービス。メールなどと比べて開封率が高く、ログインなどの際の「二段階認証」や、電話やメールに代わる「重要なお知らせ」「料金督促」などにおいて、確実性の高い通知・連絡手段として利用されているという。

 今回提供する新オプションは、KDDI Message Cast for Salesforceと組み合わせることで、Salesforceの自律型AIエージェントであるAgentforceと連携し、企業の顧客に合わせた最適なメッセージ文案の自動生成などが可能になるもの。すべてSalesforce上から直接操作でき、企業のマーケティングやコールセンター業務の生産性向上に寄与するとした。

 具体的には、顧客の属性情報や購買履歴、行動パターンなどを解析し、最適な文面を自動生成するほか、Salesforceフロー機能との連携により、レコード更新やステータス変化などのトリガーに応じてSMSを自動送信する機能を備えた。双方向SMSにも対応しており、定型的な質問にはAIが自動応答してくれる。また、KDDI Message Castで収集したSMS送受信履歴をAgentforceの学習データとして活用し、回答精度を継続的に向上させることも可能だ。

 AIがメッセージの作成・送信を自動化するため、オペレーターの業務負荷を削減するほか、顧客からの返信をSalesforce上で一元管理することで、問い合わせ対応の効率化を実現するとしている。

 さらに、AIが「最適な送信タイミングのヒント」を提供し、顧客への高い到達率と開封率を実現。さらに、SMSに反応があった顧客のみをフォローアップするなど、効率的なアウトバウンド営業の支援につながるとしている。