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インターコムの情報漏えい対策・資産管理ソフト「MaLion 6」、AIを用いたレポート機能を搭載

 株式会社インターコムは25日、情報漏えい対策・IT資産管理ソリューション「MaLion」の新版「MaLion 6」を5月7日より販売開始すると発表した。新たに、AIを活用したレポート出力に対応したという。

 MaLionは、組織の情報漏えい対策やIT資産管理を総合的に支援するソフトウェア。Webアクセス監視、送受信メール監視、外部デバイス接続監視、印刷監視、アプリケーション起動監視、ファイルアクセス監視など、さまざまなPC操作の監視機能を搭載しているほか、IT資産情報の収集とライセンス管理の機能も利用できる。

 今回の新版では、新たに、AIを活用したレポート出力に対応。MaLionがPCから収集した各種ログを基に、AIによるログの多次元解析を行い、積み上げグラフなどの統計図表としてレポートを出力してくれる。

 管理者が対象とする従業者端末と集計期間を指定するだけで、AIによって自動的に分析が行われ、分析結果に応じた最適な統計図表として出力してくれるという。

 具体的には、管理者が対象とする従業者端末と集計期間を管理画面から指定し、分析の基となるMaLionのログを出力。次に、そのログをAIレポートプログラムに取り込むことで、異常となる値や傾向などが自動的に解析され、Excel形式のグラフレポートとして出力される仕組みだ。レポート上では、異常の度合いが高い順に従業者端末ログがリスト抽出され、統計グラフと、100を最良とする総合スコアで解析結果が表示される。

AI解析により、積み上げグラフや総合スコアで組織の異常をレポート出力

 こうした機能により、管理者は設定の手間を削減できるほか、管理者自身が想定していなかった収集ログの傾向を含め、出力されたレポートからさまざまな情報を検討・判断して、改善活動につなげられるとした。例として、インターコムでは、出勤/退勤時刻の異常な従業者の傾向などを簡単かつ網羅的に発見できるとしている。なお、販売開始時点では「OSログオン監視ログ」の解析のみ対応するが、今後はほかのログのAI解析についても対応していく予定。

 それ以外の強化点としては、データベースの格納方法や通信処理の方法を改善。社内端末2万5000台の運用環境においては、従来比5倍以上の高速なログ検索を可能にしているとのこと。

 さらに、BluetoothやWi-Fiを通じて近くの端末とデータの送受信を行う、Windows 10の近距離共有やmacOSのAirDropを禁止する機能などを新たに搭載しており、情報漏えい対策が強化されている。

 参考価格は、100クライアントの場合で100万円(税別)から。なお、保守サポートサービスに加入している旧バージョンのユーザーは、無償でMaLion 6にバージョンアップできる。