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パブリッククラウドサービス「ニフクラ」、IDSサービスとクライアント向けVPN接続サービスを提供

 富士通クラウドテクノロジーズ株式会社は10日、パブリッククラウドサービス「ニフクラ」において、2つの新サービスを提供すると発表した。企業システムへの不正侵入を検知する「IDSサービス」と、クライアント環境からニフクラへVPN接続できる「リモートアクセスVPNゲートウェイ」の両サービスを、同日より提供開始する。

 新サービスのうち「IDSサービス」は、インターネット通信を監視することにより、システムへの不正侵入を検知し、管理者に通報するサービス。不正アクセスでよく用いられる手段をパターン化して記録しておき、実際に回線上を流れるパケットとパターンを比較することによって、正常な通信であるかどうかを判断する仕組みになっている。

 またミラーリング型の監視となるため、クラウド型IDSのように通信情報を変換する必要がなく、導入に伴うネットワーク上の設定変更は不要。オプションにて、独自の監視ルールを設定する個別カスタマイズにも対応する。

 提供ゾーンはeast-11、east-12、east-13、east-14で、サービスの運用は、パートナー企業であるセコムトラストシステムズ株式会社が担当するとのこと。

 価格(税別)は、基本利用料金が1IDあたり月額15万円、監視対象料金が1IPあたり月額1万5000円。カスタムポリシーを利用するオプションは、導入作業料金が作業1回あたり58万円、利用料金が1IDあたり月額7万5000円となっている。

 一方の「リモートアクセスVPNゲートウェイ」は、クライアント側の設定のみでニフクラにVPN接続(SSL-VPN)できるサービス。クライアントアプリケーションはWindows、Mac、Linuxに対応しており、このサービスを利用すると、自宅や外出先などオフィス以外の場所でも、ニフクラ環境での開発やメンテナンスを安全に行えるとしている。

 価格(税別)は、月額プランが月額9800円、従量プランが1時間あたり18円。別途、プライベートLANの契約が必須となる。同時接続数は最大50クライアント。