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損保ジャパン日本興亜保険サービス、データレスPCソリューション「Flex Work Place」を導入

日立システムズが支援

 株式会社日立システムズは19日、損保ジャパン日本興亜保険サービス株式会社が、日立システムズの支援のもと、横河レンタ・リースのデータレスPCソリューション「Flex Work Place」を導入したと発表した。損保ジャパン日本興亜保険サービスでは、2018年11月から、全国約80カ所の拠点で利用を開始している。

 損保ジャパン日本興亜保険サービスは、損害保険ジャパン日本興亜が100%出資している保険代理店。その情報システム部門では、同社が保有する顧客情報を守るべく、約900台に上るPCの情報セキュリティリスク対策を、できるだけ早期に実施したいと考えていたという。こうした背景を踏まえて日立システムズは、データレスPCソリューションのFlex Work Placeを損保ジャパン日本興亜保険サービスに提案した。

 Flex Work Placeは、一般的なPCにソフトウェアを導入することで、PCのローカル環境にはデータを保存できないようにする“データレスPC”化を容易に実現できる特徴を持つ。また、データの読み込み、書き込みはネットワークを通じてサーバー側と行い、端末に格納されたデータへの追加・変更などの処理はPC端末内部のOS、アプリケーションで行うため、サーバーにかかる負荷が抑えられ、処理が集中しても物理PCと遜色のない快適な操作性を実現できるという。

 またこうした仕組みにより、ユーザー側での操作方法はこれまでとほとんど変わらず、快適な操作性でデータレスPCを利用できるため、ユーザー側の負荷も少ない。

 こうした製品自体の特長に加えて、約2カ月での導入が可能なことや、全国47都道府県にある約80拠点にシステムを展開する際、必要に応じて日立システムズから導入支援サービスやヘルプデスクサービスなどを提供できる体制が整っていたことなども含め、同社の提案が評価されて、損保ジャパン日本興亜保険サービスではFlex Work Placeの採用を決めている。

 損保ジャパン日本興亜保険サービスではこの導入により、初期導入費用を抑えつつ、物理PCの快適な操作性とシンクライアントに近い高度なセキュリティを兼ね備えたPC環境を実現。個人情報などをより安心して任せてもらえる事業環境を、短期間で整備できたとした。

 さらに、PCを持ち出す際に実施していた管理業務なども簡素化されたことで、顧客と向き合う時間が増えたこともメリットとして挙げている。