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インテック、クラウドサービス「EINS/SPS」でシスコの「AppDynamics」を月次サービス型で提供

 株式会社インテックは27日、IaaS型のビジネスクラウドサービス「EINS/SPS」のアプリケーション性能管理ツールとして、シスコシステムズ合同会社の「AppDynamics」製品を月次サービス型で提供すると発表した。

 EINS/SPSシリーズは、堅牢なデータセンターに配置され、設備の冗長化を前提とする、IaaS型のビジネスクラウドサービス。インテックがサーバーやネットワークの管理業務を代行する「EINS/SPS Managed」と、顧客自身でリソースを管理する「EINS/SPS SelfPortal」の2種類のサービスラインアップを提供する。

 今回、EINS/SPSのアプリケーション性能管理ツールとして、AppDynamics製品を利用しやすい月次サービス型で提供。AppDynamicsは、顧客のアプリケーション構造を可視化し、ビジネストランザクションを監視。自動で最適化されたしきい値からアプリケーションの性能問題を発見し、統計情報から簡単にボトルネックを特定することで、障害の予兆検知にも活用できる。

 インテックでは、市場のニーズがモノからコトにシフトする中、顧客体験を左右するのはアプリケーションの性能となるが、一方でクラウド上のシステムは複雑化しており、従来型のサーバー視点の監視だけではアプリケーション性能の問題を発見することは難しく、障害箇所の特定やボトルネックの調査を長期化させる要因の一つとなっていると説明。こうした課題を解決するために、利用者視点でビジネストランザクションを監視する仕組みとして、AppDynamics製品を提供する。

 AppDynamics月額提供オプションサービスの価格は、1サーバーあたり月額3万5000円。12月1日からサービス提供開始を予定する。インテックでは、2020年度の年間売上3億円を販売目標とする。今後は製品の導入および分析に支援が必要な顧客向けに、インテックのプロフェッショナルサービスを提供できるようメニューを拡充していくとしている。