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Zabbix Japan、OSS統合監視ツール「Zabbix 4.0」搭載アプライアンス製品を提供

 Zabbix Japan合同会社は15日、オープンソースで開発されている統合監視ソフトウェア「Zabbix」を搭載したアプライアンス製品において、最新の「Zabbix 4.0」を搭載した「Zabbix Enterprise Appliance ZS-7400」「同 ZS-5400」「同ZP-1400」の3製品を提供すると発表した。提供開始は11月下旬を予定している。

 Zabbix Enterprise Applianceは、システム監視、障害通知、グラフ表示など、Zabbixの全機能を活用したシステム監視・運用を容易に開始できるアプライアンスサーバー。サーバーハードウェアにあらかじめZabbixのソフトウェアが導入されているため、Zabbixのインストールと初期設定、データベースのチューニング、周辺ソフトウェアの設定といった煩雑な作業を行うことなく、すぐに利用を開始できるという。

 Zabbix社では、最新版となるZabbix 4.0を10月にリリースしており、今回の新製品はこれを受けて製品化されるもの。Zabbix社がこれまでに培ってきたシステム監視の技術と経験を生かして、データベースやOSに最適なチューニングを行ったほか、データベースのパーティショニングも実施するなど、安定して利用できるようなセットアップを済ませて出荷する。もちろん、Zabbix 4.0で追加・アップデートされた機能も利用できる。

 推奨監視対象台数は、ZS-7400が1000台程度、ZS-5400と200台程度。ZP-1400は、Zabbixのプロキシサーバーを搭載しており、Zabbixサーバーの子サーバーとして動作する製品で、およそ200監視対象までのシステムを監視できるとした。

 参考価格(税別)は、ZS-7400が49万8000円、ZS-5400が29万8000円、ZP-1400が9万8000円。

ZS-7400/ZS-5400
ZP-1400

 なお、旧製品の「ZS-5200」「ZS-5220」「ZS-5300」「ZS-7300」「ZP-1200」「ZP-1220」「ZP-1300」を利用しているユーザーは、Zabbix Enterpriseサイトからソフトウェアをアップデートすることにより、ZS-7400、ZS-5400、ZP-1400と同等の機能を実装できるとのこと。アップデートの方法と手順は12月中に提供される予定だ。

 また今回は、仮想アプライアンス版「ZS-V400」「ZP-V400」のテクニカルプレビュー版を、Zabbix Enterpriseサポート契約ユーザー向けに11月16日より提供開始することも発表された。ZS-V400はZabbixサーバーを、ZP-V400はZabbixプロキシを搭載した仮想アプライアンスで、Zabbixのインストール、初期設定を行うことなく、アプライアンスイメージをインポートするだけで、Zabbixによる監視を始められる。

 仮想アプライアンス版の正式リリースは2019年1月ごろを予定しているとのこと。