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クラウディアンのオブジェクトストレージ「HYPERSTORE」、メディア向けファイル管理システム「カレイダ アーク」と連携

 クラウディアン株式会社は13日、自社のオブジェクトストレージ製品「CLOUDIAN HYPERSTORE」と、メモリーテック株式会社が同日より販売開始するファイル管理システム「カレイダ アーク」との相互接続性を公式認定したと発表した。

 カレイダ アークは、メディア資産を一元管理できるシステム。従来、メディア資産の管理保存にはLTOテープが使われることが多く、過去のアーカイブ映像や画像ファイルを探すために人手や時間がかかるほか、アーカイブ資産の量が増えると保管スペースの確保と維持に苦労する、といった課題があった。

 カレイダ アークではこうした課題を解決するため、Amazon S3やMicrosoft Azureとの連携が可能なことに加え、さらに、ファイルやメタデータ管理の利便性向上、高速な検索、柔軟な権限設定といった特徴も持つという。

カレイダ アークのタイムラインメタ検索画面

 一方、クラウディアンの提供するオブジェクトストレージHYPERSTOREは、S3 APIとの高い互換性が特徴。今回、カレイダ アークとの相互接続性が確認できたことから、両製品を連携させることにより、さまざまなメリットが得られるとした。

 具体的には、運用を停止せずに簡単にハードウェアを追加できる特徴を生かし、データのストレージ容量を小規模から段階的かつ無制限に拡張可能。今後、どの程度まで増加するかの想定が難しい4kや8kなどの高精細映像資産の管理保存にも柔軟に対応できる。

 HYPERSTOREに保管したデータについても、カレイダ アークのメタデータやタグによる高速検索機能、ファイルのプレビュー機能を適用可能なことから、検索や取り出しを即座に行えるとしている。

 さらに、複数データセンターへのデータ複製と分散保存によるデータ保護機能が標準装備されているので、メディア資産の複製テープを倉庫などに人手で運搬し保管する、といった手間が不要になるとアピールしている。

 なお、HYPERSTOREはマルチクラウドに対応しており、HYPERSTOREからAWS、Microsoft Azure、Googleなどのパブリッククラウドへの階層化を自動で行うことが可能。機密性が高いデータや利用頻度の高いデータはオンプレミスのストレージに保管し、利用頻度が低くなったデータはクラウドストレージに保管する、といった管理をカレイダ アークで行えるとのことだ。

 なおクラウディアンでは、11月14日~16日に千葉県の幕張メッセで開催される「Inter BEE 2018」に出展し、カレイダ アークとHYPERSTOREの連携ソリューションをデモ展示するとしている。