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クラウディアン、交通量自動計測機能を提供するエッジソリューション「Smart Traffic」
2018年9月13日 12:06
クラウディアン株式会社は13日、エッジ向けのAI処理アプライアンス「CLOUDIAN AI BOX」の第1弾ソリューションとして、交通量自動計測機能を搭載した「Smart Traffic」のベータ版を提供開始すると発表した。
CLOUDIAN AI BOXは、データ生成現場(エッジ)でAI処理を行う“エッジAIコンピューティング”を手軽に実現可能なアプライアンス製品。NVIDIA GPUを備えた「NVIDIA Jetson TX2組み込みモジュール」を内蔵しており、収集したデータの処理をボックス内である程度行って、軽量化された処理済みのデータをクラウドなどへ送信する、といったことを実現できる。
今回、ベータ版が提供されるSmart Trafficは、道路や交差点の撮影映像から深層学習(ディープラーニング)による画像認識で車両を検出したうえで、車種を分類し、車線別に走行車数と平均速度を測定できるソリューション。
ベースとなっているCLOUDIAN AI BOXは、高速計算が可能なGPUとLTE/無線LAN通信機能、カメラ接続機能などをあらかじめ備えているので、設置場所や通信回線の手配を気にすることなく、新規または既存のビデオカメラからの映像だけで交通量を計測できるのがメリットという。
また、大型(バスとそれ以外)、小型といった車種を自動認識可能なほか、車両の移動経路が複雑で、目標物がない道路や交差点でも計測が可能。さらに、クラウディアンが開発した映像に映る走行車両の追跡技術を利用して、撮影映像から車両を認識し、走行経路や軌跡を取得できるとした。今後は、大型車の背後にいったん隠れてから再度出現した車両を同一車両と認識する「走行車両再認識」機能を、近日中に追加するとしている。
クラウディアンでは、交通計画、交通調査、交通渋滞・安全対策、交通施設計画などを実施する企業・組織を中心に幅広く利用してもらい、さらに実証を進めたうえで、2019年度早々には、正式版として発売したい考えだ。