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日立、スマートデバイスで撮影した映像を消防で活用する「消防救急映像共有サービス」を販売

 株式会社日立製作所(以下、日立)は30日、全国の消防局・消防本部向けに、スマートデバイスを活用した「消防救急映像共有サービス」の販売を開始した。

 消防救急映像共有サービスは、消防隊員がスマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスで撮影した映像を、専用アプリにより消防指令センターに設置した管理端末および他の消防隊員のスマートデバイスに送信し、リアルタイムに共有できるクラウドサービス。アプリを用いたグループ映像通話も可能となるため、映像や音声での効率的な情報共有により、隊員の迅速な対応や災害発生時のより適切な初動に寄与する。

 日立では、全国の消防局・消防本部では近年、高性能化が進むスマートデバイスを用いて、消防指令センターや隊員との間でリアルタイムな映像・音声の共有を行い、現場の状況を適切に把握することで、より迅速で正確な判断へ役立てたいというニーズが高まっていると説明。一方で、映像や音声共有といった機能を実装する場合、専用装置を必要とするなど、導入コストの面で課題があったという。

 今回、販売を開始する消防救急映像共有サービスは、専用の映像伝送装置を不要とし、スマートデバイスを用いたリアルタイムな映像共有や、グループ映像通話を実現する機能を、クラウドサービスとして提供。一般的なインターネット回線および市販のスマートフォンやタブレット端末で利用できるため、短期間かつ低コストで導入できる。

 サービスを火災現場で活用することで、指揮隊長は死角も含めた各地点の状況を隊員から送信される映像でリアルタイムに確認できるようになり、合わせてグループ映像通話機能を用いることで、判断結果を一斉に各隊員へ伝えられる。

 また、災害発生時に消防指令センターへ集約される、防災用ドローンや高所監視カメラ、都道府県が運用するヘリコプターテレビシステムなどの映像も、消防救急映像共有サービスを活用することで、現場へ向かう隊員や自治体などから構成される災害対策本部へリアルタイムに送信し、より適切な初動に生かすことが可能。そのほか、専用アプリをインストールしたスマートデバイスを地域の病院に設置することで、救急車で搬送中の傷病者の映像やバイタルデータを病院側で同時に確認し、受け入れ準備の効率化を支援する。

 サービスの価格は個別見積もり。日立では今後も、より安全・安心で持続可能な地域社会の実現に向け、AIやIoTといった先端ITを適用するなど、消防局・消防本部の任務と使命に応えるソリューションを展開していくとしている。